着物生地がこんなに素敵に生まれ変わる!着物生地を使ったリメイク品
2015/11/18
たかあみ
着物は、普段着慣れている人でないと、なかなか馴染みがないですよね。どんな種類の着物の名称があって、また、和装小物には、どんな名称があるのか、わからないとわからないほど着物を敬遠してしまっているかもしれません!さらっと名称が言えたら、素敵ですね!早速チェックです!!
着物とは
羽織や、普段“着物”として認識されている
「長着」などの和服全般のことです。
ここでは、「長着」のことを 着物 とします。
和装の下着で、素肌に着用します。着物や襦袢に汗や汚れが付くのを防ぐため、また保湿や補正の目的も兼ねたインナーとして長襦袢(ながじゅばん)の下に着用します。
通気性のある木綿を用いたものが多く、着物から見えないように着るために、衿幅、袖幅は狭くしてあります。
着物の下着で、着物の汚れを防ぎ、足捌きをよくするために着用します。
方形の裾除けを巻きつけて着るタイプのものと、スカートのようになったものがあります。巻きつけるタイプの裾よけは、力布を腰に巻き、しっかり締めることで、体型補正になり、腰の部分がすっきりとします。力布に襦袢地を縫い合わせてあるものは、「うそつき襦袢」として襦袢代わりにして、気軽な着付け用にも使えます。関東地方では「蹴出し」、関西地方では「裾除け」とよばれるそうです。
和服の下着で、着物の下に着るものです。ポルトガル語のgibãoが語源です。着物に汗や垢などの汚れが付くのを防ぎます。
長襦袢は、肌着の上、着物の下で、インナーの役割をします。袖口やふき、裾などから襦袢が見えることから、色合わせや柄など、襦袢にこだわるのもお洒落の楽しみといえます。
着物の汚れを防ぎ、保温の役割も果たします。礼装用には白地のものを使います。
長襦袢の衿に縫いつける掛衿のことです。長さが衿の半分程度であることから、半衿と呼ばれました。もともとは襦袢の衿につく汚れを防止する目的で、付け替えてられる衿を用いていましたが、現在ではそれ以外に、装飾の目的も持つようになりました。
着物と半衿
着物の胴部にまきつけるものの総称で、中世までは紐、または紐状のものを帯といいました。 現代の帯には丸帯、袋帯、名古屋帯、袋名古屋帯、半幅帯、腹合わせ帯、細帯、喪服用の黒共帯、角帯、兵児帯などがあります。
帯は柄、材質、仕立て方によって格が異なります。織組織で柄を表したものを織帯、染の技法で柄を表したものを染帯と呼んでいます。
帯の前の部分しわができないようにあてる板状のものです。ベルトの付いているものと、ベルトなしのものがあります。ベルト付きのものは、帯を巻く前に体に巻いて使うことができます。ベルトのないものは、帯のふた巻き目にはさんで使います。長さや幅もいくつか種類があり、着用目的や体型によって使い分けられます。またメッシュ状のものもあり、暑い時期や蒸れが気になるようなときに便利です。
前板とも呼びます。
帯の形を整えるために使う和装小物です。大きさや形、厚みなどに種類があり、帯の結び方や年齢、好みによって使い分けられます。振袖で変わり結びをするには「蛤型」、若い人のお太鼓には「扇型」、齢が進むと「へちま型」などが用いられ、厚みも薄いものへと変わります。
扇太鼓
お太鼓とは、帯の後ろ姿のことです。
帯の上辺を飾る布で、帯枕にかけて使います。帯枕を帯揚げで包んでお太鼓の上部に当てて、帯結びの形を整えます。体の前方で結んで、端を帯の中に隠します。絞り、刺繍、箔置きなど様々な種類があり、着用目的や好み、季節に応じて使い分けます。面積的には小さいですが、帯周りの色彩、華やぎ等、着物姿を引き立てる大事な要素になります。
本来は帯の結び目が下がらないようにするためのものでしたが、最近では、帯を固定することの機能性よりも、装飾性が重視されています。
帯揚でお花が・・・!!
組み紐でできた、帯が崩れないように締める紐です。組み方や色、柄、太さなど、様々な種類があります。着用目的や好み、季節に応じて使い分けます。帯周りの色彩、華やぎ等、着物姿を引き立てる大事な要素になります。
以前は礼装用に羽二重や綸子の丸ぐけを使っていましたが、慶弔とともに組み紐を用いるようになりました。帯締めは帯の格に合わせて選びます。幅も帯の格に合わせて変わります。
帯の中央に最後に締める紐のことです。装飾的な役割が強いので、着物や帯との色や材質の調和が重要なポイントです。
着付けに使う紐のひとつで、長襦袢の上やきものの上で、着付けが緩まないように抑える役割に使います。伊達締めは胴に2回巻きつけて、結んでからげて、端は巻きつけた中に始末して利用します。着物の上で使うときには、帯を結んだときにはみ出して見えないように、帯の幅より細くなるように巻きつけます。
生地に芯を入れて15cmほどに仕上げ、両端に紐をつけたり、あるいは、結びやすいように端には芯を入れないのが一般的です。
着付けに使う紐で腰帯ともいいます。着物を着るとき形を備え着くずれしないように、またお端折り(おはしょり)をつくるために結ぶ、幅のせまい紐のことです。普通メリンスや近年は合繊もので、中に芯を入れた幅2~3cmの絎紐、しごき風の絹などの腰紐もあります。
洋服の靴下にあたる、足を覆い包む和装小物です。白のキャラコ(薄くてつやがあり、隙間なく織られた白い木綿地(もめんじ))を使用します。
羽織の場合は衿全体に芯を入れますが、着物の場合は三つ衿の間にだけ入れるので、「三つ衿芯」といいます。
三つ衿(みつえり)は、もともとは小袖を三枚重ねて着ることを表す言葉でした。また、表着・中着・下着と重ねて着る三枚襲(かさね)の着物を三つ衿といいます。 これは、大正時代頃までは襲物の枚数を衿の部分で数えたことによります。
現在三つ衿というと、和服の背面で後ろ衿の部分、衿肩あきで衿に縫い合わさされている部分のことをいいます。この部分は縫込みが少ないため、「三つ衿芯」という芯を入れて仕立てて、衿の形を整えるようにします。
●タオル ×2枚
●コーリンベルト
●草履
●バッグ
●末広 ※留袖のみ
などです。
衽(おくみ)、前身頃(まえみごろ)はこのあとよく使われますのでチェックです!
後身頃(うしろみごろ)を中心とした各部位の名称です。
ここではフォーマルシーンに使える着物の名称をご紹介します。
既婚女性の第一礼装・黒留袖
結婚式では、媒酌人夫人と両家のお母さまの正式礼装となります。
黒留袖は、染め抜きの日向紋(ひなたもん)5つ、江戸褄(えどづま)模様、総比翼(そうひよく)がついたものが一般的で、用途は祝賀用となります。
身内の結婚式や仲人の席など、立場の重い列席者となる場合、着用します。
えど‐づま【江戸×褄】
女性の着物の裾模様。地色は黒または色無地にし定紋を置き、衽(おくみ)から前身頃(まえみごろ)にかけて、斜めに模様を染め出し、金銀の刺繍(ししゅう)や箔(はく)で飾ったもの。礼服に用いる。江戸褄模様。
若い方は、色、柄も華やかでかわいらしい感じのものもあり、全体的に柄が入っている総絵羽模様に近い柄付けのものを。
年配の方は、柄があまり込み合わず、裾の方にすっきりした模様が入っているような落ち着いたものが良いでしょう。
しかしあまり渋すぎるものを選ぶとさみしい印象になってしまいますので、ご自身に良く合った着物に出会えるとよいですね。
結婚式の礼服として用いる際は、帯は金や銀の錦織の袋帯を合わせ、必ず黒骨の金銀扇面の扇子を持ちます。帯揚げ・帯締め・半衿・長襦袢といった小物の色は、すべて白ですが、豪華さを添えるため白地に金・銀使いのものも用いられます。
若い方でも、「長く着たい」という方は、色や柄をシックなものを選び、帯などを華やかなものに合わせて、全体の印象を若々しくすると良いでしょう。
★ 絵羽模様(えばもよう)とは ★
模様が着物全体に絵画的に展開された着物の模様付のことをいいます。
通常の着物の模様付けは反物の状態で行いますが、絵羽模様の場合、模様づけする前に模様が縫い目で切れないように白生地を裁断、着物の形に仮仕立て(仮縫い)をします。
1枚に手間がかかり、こだわりが込められている分、格が高いのですね。
袋帯とそのほかの帯の違い
錦織の袋帯
黒留袖に準ずる礼装・色留袖
26歳以降、振袖を卒業した未婚女性の礼装です。
紋を黒留袖と同じく5つ入れれば、黒留袖と同じ第一礼装として、結婚式等の場に列席できます。
紋を3つないし1つにすると、それより格式を下げた略礼装として着られます。
もちろん既婚でも着られます。
結婚式では、両家のお母さまは黒留袖が一般的ですが、それ以外の姉妹を含む親族は、この色留袖です。
未婚の17~26歳の女性は、振袖で列席します。
未婚女性(17~26歳ぐらいまで)の第一礼装・振袖
帯は着物の色・模様に合わせて袋帯を変わり結びにし、帯揚げは総鹿の子絞り、帯締めは調和のよい組紐を選んで用います。
留袖が裾部分に絵羽模様があしらわれている(裾模様)のに対し、振袖は広げれば全身に総模様になるのが振袖本来の模様として一般的です。
袖の長さによって、大振袖、中振袖、小振袖の3つに分けられます。大振袖は袖丈が3尺~3尺3寸(124~114cm)でくるぶしまであるような長いもので、中振袖は袖丈が2尺5寸~2尺6寸(約95~100cm)のもの、小振袖は袖丈が2尺~2尺3寸(約74~85cm)前後のものをいいます。
丈が足もとまである長い振袖を以前は「本振袖」とよびました。花嫁のお色直しに着ることができる礼装です。最近は体格のよい人が多く、振袖というと大部分は大振袖の寸法です。
「振袖」とは、長く袖が揺れ動くことで、厄除けや清めの儀式に通じ、袖を振ることで周りの人を清め、幸福を招くという意味があります。
また、「魂よばい」という意味もあり、恋心を抱いている男性の魂を自分の方に引き寄せ、結婚したら男性の魂を引き寄せる必要がなくなるために、袖を切ったのが「留袖」です。
着物にもエピソードがあるんですね。
色留袖に次ぐフォーマル着物・訪問着
お洒落の要素を併せ持った準礼装(セミフォーマル)な着物です。
振袖を卒業した未婚女性の礼装です。
色留袖と同じく、既婚・未婚どちらも着られます。
訪問着にも絵羽があしらわれており、振袖を簡略化したような総柄のものや、裾模様のように、袖・肩・胸に模様をあしらったもの(肩裾模様)もあります。訪問着は、肩裾模様があしらわれた代表的な着物です。
普段使いの着物・付け下げ
着用したときに、柄がすべて上を向くように付けられた着物です。
留袖、振袖、訪問着のように、絵羽模様ではないため、格式が下とされ、カジュアルな要素の強い着物です。
付け下げとは、絵羽模様の訪問着と違い、模様が縫い目にかぶさらないようについています。そのため、訪問着などとは格式に差がありました。
現在では、反物(たんもの)から仮仕立てすることなく柄を入れる付け下げの中でも、裾模様に近い柄が入ったものもあります。これを、付け下げ訪問着といいます。
付け下げ訪問着
付け下げではなく、付け下げ訪問着なら、友人等の立場であれば結婚披露宴に着ていけます。
ただ、縫い目のところで柄がずれているのを、皆様もおわかりいただけるでしょうか。
付け下げは、カジュアルな集まりに着ていきましょう!
◎八掛とは?!◎
八掛(はっかけ)
「袷(あわせ)」の着物の、前身頃・後身頃・衽(おくみ)・衿先・袖口に使われる、お着物の裏地の一つです。
留袖・色留袖・訪問着などは、はじめからこの八掛がセットになっていますが、それ以外はお仕立の時に別途ご購入いただく必要があります。
裏地ではありますが、外見にもチラリと覗くため、おしゃれにとってとても重要で、こだわりを持って選ぶ方も少なくありません。
夏のお着物はお単衣仕立ですので、使用しません。
八掛【読み:はっかけ】
裾回しともいいます。本来は裾につけていたものですが、袖口にも同じ裏布が用いられるようになりました。着物の表地が傷まないように保護し、裾捌きがよくなるようにつけます。
留袖や訪問着の場合は、共布の裾回しとなります。
●付下げ
・八掛がないので、別の生地で八掛を染める必要がある。ただし共八掛といって、同じ生地に柄も染められて一緒に売られている商品もある。
●訪問着
・八掛が表地と同じ生地で染められてあり、仮絵羽に縫い付けられている。
・八掛に柄がある。
振袖の八掛(裾回し)
白い部分が胴裏という名称の裏地で、その下が、八掛(裾回し)です。
訪問着の裾回しも、このように着物の表と一体となっているものですね。
帯や小物と合わせてお洒落を!色無地
単色で柄や模様がない着物です。普通に着る場合は、TPOによって帯や小物などを選んで合わせます。無地のため、合わせやすいのが特徴で、一枚持っていると重宝します。 色無地は三つ紋、一つ紋をつけることにより格をあげることができます。その場合、略礼装として着用可能です。ただし、紋を入れると改まった感じになりますので、一般的に紋入りのものは、普段着には用いません。また、地色によっては、用向きが異なる場合もあります。明るい色目のものは入学式・卒業式等の晴れの席やお茶会などにも向きますし、鼠色や藍、紫等で暗く沈んだ色目のもの、また寒色系のものは、半喪服として、黒喪帯など喪服と同様の組合わせで仏事に着用されます。 黒の色無地で、染め抜き五つ紋をつけたものが、喪服となります。
ご紹介したのは一部に過ぎませんが、着物の世界とは、なんと底知れないのでしょうね。その魅力に惹かれれば惹かれるほどに、単に名称だけでなく、造詣も深まっていくものなのでしょう。着物の種類の名称はもちろん、小物や部位の名称は、覚えておくと実際に着付けをする際に便利ですね。和装という文化は、本当に素敵だと思います。日本という国を選んで生まれてきたからには、着物を素敵に着こなす女性になりたいですね。
着物の国の生まれですもの!
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