happyに綺麗に!人生最高の舞台は美しい着物と豪華なドレスで♡
2016/08/17
花より団子
最近見直されている和装婚!ウェディングドレスを着てバージンロードを歩くのもいいけれど、日本人ですもの、やっぱり着物で結婚式を挙げるのも素敵ですよね!着物の結婚式にはどんな衣装があるのでしょうか?結婚式で着る着物をチェックしてみましょう!!
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神社やお寺での神前挙式・仏前挙式では、綿帽子や角隠しをつけることが一般的です。神様や仏様へのマナーといったところでしょうか。
江戸時代から婚礼に用いられてきた綿帽子。もともとは、綿を伸ばして頭からかぶる女性用の防寒具でした。袋状に仕立てた白絹を、頭部からすっぽりかぶるものです。
綿帽子の花嫁
伏し目がちになり、表情がおしとやかで清楚な印象を与えます。さらに、新婦の恥じらいを包み隠し、神秘性を深めます。
綿帽子は後にご紹介する白無垢の場合のみに着用します。高さが出るので、身長とのバランスを見て選びます。
「挙式が済むまで新郎以外の人に顔を見られないようにする」
という意味合いが濃いようです。
教会式でいうところのウェディングベールに相当しそうですね。
女優・戸田菜穂さんも白無垢・綿帽子の着物で結婚式
古き良き日本の伝統の結婚式の美しさを反映しているかのようですね!
文金高島田に結った頭に、髪やかんざしが見えるように長方形の白絹を巻いたものです。長い髪には、霊力が宿るとされ、嫁ぐ先にその力で災いを持ち込まないよう武家の夫人が魔よけのためにかぶった被衣(かつぎ)の名残とも言われています。
東MAXさんの奥様、タレント・安めぐみさんは角隠しでお着物の結婚式
こちらも伝統的な美しさが、花嫁さんの美しさを一層引き立てていますね!おふたりはもしかしたら仏前挙式だったのかもしれません。
後ろ姿も美しい着物姿に!
頭の上からちらりと見えるかんざしが、なんとも華やかであり、凛とした女性の印象を演出します。
角隠しもさまざまな由来や意味がありますが、よく知られているところでは、嫉妬心から女性が鬼になることを戒めるためだとか。(昔は嫉妬に狂った女性は鬼になると言われていたそうです。)
鬼になるのを防ぐものとして、お寺に参る際に頭にかぶせたのが、角隠しの由来とされています。
また、「角を隠し、従順に従う」という意味も言い伝えられています。
角隠しは、白無垢だけでなく、色打掛や本振袖と合わせることができます。
和装結婚式と現代的なヘアアレンジ
もちろん人前結婚式や、披露宴では現代風のヘアアレンジと組み合わせてのお着物は可能です。
婚礼の3原色といわれるのが、
白色 =「清浄潔白」 「嫁ぎ先の家風に染まる」
赤色 =「内に秘める情熱」 「一生懸命にお仕えする決意」
黒色 =「嫁いだ後に他の色に染まらない」
この3色です。
「清浄潔白」
「嫁ぎ先の家風に染まる」
をあらわす 白色 ともども、ひとりの女性が嫁ぐことへの、並々ならぬ強いメッセージが込められていることがわかります。
このように、これらの意味を理解した上で白無垢を身に纏ったならば、きっとそれまでにはなかった感情が沸々と湧いてくるかもしれません。
つまりは、花嫁にとって白無垢を着るということは、“結婚に対する決意” を大勢の前で披露するということになります。
日本の婚礼の文化として、花嫁はその衣装に嫁ぎ先へのメッセージを表していたのですね。
今でも、結婚式の着物の白無垢と色打掛の小物のひとつに“懐剣”がありますが、これは武家の娘が嫁ぐ際に、「いざとなったら婿となる人を守りなさい」と、親から持たされたもの、というエピソードや、「どうしても戻ってきたくなったらこれで命を絶ちなさい」と、同じく花嫁の親は“懐剣”を持たせたそうです。
現代では、ご両家の幾久しい結びつきがあってこその結婚。そういう意味で新しくご家族になる方々に意思表示されるのも、素敵ですね。
新婦の着物姿の中で最も格式が高く、掛け下、打掛、帯、小物はすべて白で統一します。髪は文金高島田で結い、綿帽子での挙式が一般的ですが、角隠しでも良いです。白の色は、前項で述べたことや、神に仕える巫女が白装束を着るように、花嫁もまた、白装束が一番ふさわしいという意味合いもあるようです。
江戸時代の武家の女性の礼装が婚礼衣装に変化したもので、ハレの日にふさわしく、裾を引きながら来ます。金や銀、赤、青、ピンクなど、白以外のあざやかな糸をふんだんにあしらった吉祥文様(吉祥文様)が特徴です。
☆ 吉祥文様とは ☆
古来、人は幸せであってほしいという願いを着物や帯の文様に託してきました。また、不老長寿を願う思想から生まれた文様です。それがおめでたい模様であり吉祥文様です。
平安時代にはすでに日本独特の文様が見え、江戸期には著しく発展しました。お祝いの気持ちを表す文様は、鶴、亀、菊、松、竹、梅、桃、兎、葡萄、瓜、唐子、桐、宝船、琵琶、藤、鯉、鶏、鳳凰、雀、四君子などがあります。
色打掛は「生地に刺繍で模様を描く」「生地を織り込みながら模様を作る」「絵のように生地に模様を描く」3つの種類が一般的で、柄は四季の花や御所車、亀甲、鶴など、おめでたいものをだいざいとしていることが多く、あらゆる色彩で華やかさを演出できます。
吉祥文様の色打掛
☆ 色打掛の衣装の選び方 ☆
ご自身の好きな柄を見つけるところからスタートです。赤系の打掛が多いのですが、最近では、原色に近い色よりも黒や茶の渋い色に人気が集まっています。しかし華やかな披露宴で一番映えるのは赤系です。
背の高い方は大きな柄付でも着こなせます。
小柄な方は小さ目の柄付でボリューム感のある織物や刺繍物がおすすめです。
黒地の色打掛も素敵ですね!
「挙式では白無垢だけ」という方もいますが、白無垢も色打掛も格式の高い装いなので、「色打掛」も正式な式服として使えます。白無垢を着ないで、色打掛を何着かお色直しする方や、白無垢の挙式後、素早く色打掛に変えて(掛け替え)披露宴会場に入場される方もいます。
黒地に模様が描かれている振袖のことで、角隠しをかぶれば、正式な結婚式の式服としても通用します。
黒引き振袖は、おはしょりをあまりとらずに裾を引きずるようにして着用する。白無垢よりもその歴史は古く、かつて武家の婚礼衣裳として使われ、江戸後期から昭和初期までは一般的な花嫁衣装だった。振り袖の生地は関東では縮緬、関西は綸子が多い。
おはしょりとは
着物の身丈より長い部分を胴部でたくし上げて紐で締めて着る際、そのたくし上げた部分を言います。
江戸後期から、屋内では裾を引いて着物を着ていたようで、このようにおはしょりをする着物の着方をするようになったのは、明治時代の中ごろといわれています。
現在の一般的な着物は、この「おはしょり(お端折り)」をすることによって裾が地面につかず歩きやすいようにしますが、結婚式の引き振袖は、あえて引きずることによって、当時の武家社会の婚礼行事を今に伝えているのでしょう。
黒の着物は誰にでも似合い、すっきりスマートに見えるというメリットもあります。
角隠しをしての結婚式はもちろん、披露宴でお色直しとしても着られる着物です。
黒引き振袖のお色直し
吉祥文様の「藤」をあしらった黒引き振袖。
「藤」は長寿と豊かさの印だそうです。
未婚女性の第一礼服である振袖は、格式の高い着物です。
袖の長さによって、大振袖(本振袖)、中振袖、小振袖の3つがあります。
花嫁が着るのは大振袖(本振袖)が一般的です。
袖がくるぶしまである大振袖は3尺(約120センチ)、袖がふくらはぎあたりまである中振袖は2尺6寸(約100センチ)から2尺8寸(約107センチ)、袖がひざ頭まである小振袖は1尺5寸(約60センチ)から2尺(約80センチ)の3種類があります。
袖の長いものが格が高いとされています。
五つ紋が入っていて全面に絵羽模様(えばもよう)をあしらったものが正式とされています。
最近では紋は省略されていることが多いです。
結婚式では、花嫁の衣装となります。
☆ 絵羽模様(えばもよう)とは ☆
模様が着物全体に絵画的に展開された着物の模様付けのことを言います。
絵羽模様の色打掛
まるで一枚の絵画のよう。
本当に美しいですね。
大振袖に次ぐ礼装です。
結婚式の列席者の場合は、花嫁より格を下げて、この中振袖を着用します。
最近は身長とのバランスから成人式に大振袖を着ることが多く、ゲストも大振袖しか持っていないことが多いようです。よほど格式を重んじる披露宴でなければゲストが大振袖を着ても問題はないでしょう。ただし主役である花嫁が振袖を着る以上、花嫁より控えめに、そしてなるべく着物の色などがかぶらないよう配慮したいものです。
ゲストとして振袖を着るときには注意が必要なのですね。
気軽に礼装を楽しみたい場合に着用します。一般的には市販されていないので、袖丈の寸法を指定して仕立ててもらいます。
一般的な振袖は、17~26歳くらいまでの未婚の女性が着られます。それ以降は、留袖や訪問着を着るようになります。
振袖は、長い袖が揺れ動くことから呼ばれていて、厄払いや清めの儀式にも通じ、袖を振ることで周りの人を清め、幸せを招くという意味があります。
また、「魂よばい」という意味もあり、恋心を抱いている男性の魂を自分の方へ引き寄せ、結婚したら引き寄せる必要がなくなるために袖を切って着用したのが「留袖」です。
ご結婚されて、今度ご招待される側になり、着物を着ることになると、「留袖」が第一礼装となります。
そう、もう振袖は着ることがないのです。結婚式は、いろんなことの門出の日なのですね。結婚式当日くらい、お色直しで思いっきり振袖を着てしまいましょう!!
なお、列席者の方も“振袖”は着てこられるので、結婚式の主役としては、一番目立たなくてはなりませんね。引き振袖を仕立て、花嫁として、“振袖”を卒業するのがベストでしょう。
江戸時代に武士の娘が、金襴でつくられた紙入れと装身具(白粉・紅・鏡・くし等)をかねた長方形の袋物のことで、びらかんざしを垂らして胸元に差します。つまりは、当時の化粧ポーチで、それが今の新婦衣装に欠かせない小道具のひとつとなっています。
もともとは武家の女性の護身用の小刀です。エピソードは先にお話しいたしましたね。
懐剣袋に白の組紐がついた形が一般的で、懐剣袋を帯の左側に差して飾り紐を垂らします。
白無垢には白。色打掛には華やかな色を合わせます。
筥迫と懐剣
末広は、お扇子のことですが、末広がりに幸せになるようにという願いの込められた縁起物で、末広がりの形がめでたさの象徴とされています。
白無垢のときは末広も白になります。
新婦の末広は面が金か銀になっていて、房飾りは白無垢には白、色打掛には白か赤のついたものを使用します。
着物の和の結婚式は、本当に伝統が今に伝わる素敵な結婚式なのですね。じつは、今のような“結婚式”という形がとられたのは、明治8年の日比谷大神宮(現・東京大神宮)の宮司を中心に作られた神前結婚式の草案に始まります。財界人たちにとっては、日比谷大神宮で挙式し、披露宴を帝国ホテルで行うのがステイタスでした。そして、一般の方にそのようなスタイルが浸透したのは、第二次大戦後、高度経済成長期ごろとなります。歴史はそんなに長くはないのですね。しかしながら、江戸時代の、娘を送り出す武家の親御さんの気持ちの込められた新婦の小物や、衣装に込められた“意味”は、日本人の、「思いを伝える」文化そのものではないでしょうか。
一生に一度の結婚式。
着物に身を包むことで、心まで、生まれてきた国の伝統に装って、「思いを伝える」結婚式を、挙げてみてはいかがでしょうか。
どうか 共に白髪の生えるまで 末広のお幸せを
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