2015/11/05
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2015/11/16 更新
いつなんどきやってくるのかわからないのが、冠婚葬祭。冠婚葬祭にスーツで行けるのがわかっていても、なかなかどんなスーツがいいのかわからないものですよね。どんな冠婚葬祭のシーンでもスーツの身だしなみのマナーは、絶対守りたいもの。早速チェックです!!
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冠婚葬祭の、「婚」と「葬」は言わずもがなですが、冠婚葬祭には、それぞれの文字に意味があります。冠婚葬祭とは、一体何なのでしょうか?
冠婚葬祭の「冠」とは、“「元服加冠」の儀式”に由来し、冠をかぶることができる成人に達したという、成人式(昔の元服)の意味がありますが、それ以外にも、誕生してから死ぬまでの間、いわば人生の通過儀礼としてのお祝いごとを指すのが「冠」です。
冠 は、さまざま
その主なお祝いごとは、誕生祝い、初節句、七五三、入園・入学祝い、卒園・卒業祝い、就職祝い、成人式、結婚記念日、賀寿といった通過儀礼に加え、昇進、栄転祝い、受賞、叙勲、などです。または新築祝い、快気祝いまでも含まれます。
結婚式のことですね。
日本の結婚式は、神前式・キリスト教会式・仏前式・人前式の4つのスタイルで行われています。どちらのスタイルであっても、結婚するお二人が、神仏や列席者の前で、結婚の誓いを交わし、結婚の成立を明らかにするという主旨は変わりません。
結婚式の祝宴『披露宴』
結婚披露宴は、結婚したお二人がお披露目を行うもので、家族、親族、知人友人たちが、お二人を祝福し、“ひとりの男性と女性から、夫婦となった”ことを社会的に認知する場になっています。
お通夜や葬儀・告別式が主です。宗教・宗派によって法要、霊前祭、追悼式などの作法もそれぞれに違います。
「葬儀」とは、主に神仏を対象とした行いで、高い宗教性に基づいたものが多く、宗教的な対応が儀礼という形で象徴されています。また、ご遺体への対処・対応も「葬儀」の儀礼に含まれます。
「告別式」は、遺族や故人のとりまく地域社会・人間関係などへの対応です。「節目や変わり目」を意識するための行いごとです。式典を開き、社会へ故人が亡くなったことを知らせることが「告別式」となります。
冠婚葬祭の「祭」は、お祭り、季節の移り行きを意味する歳時記に加え、命日・年忌法要などの法要や年中行事であるお盆やお彼岸の「供養祭」があります。
厳密に言うと、礼服とブラックスーツは異なる物です。
しかし、日本では、ブラックスーツが冠婚葬祭の『フォーマルウェア』として流通しています。
「婚」にも「葬」にも、列席する際に「ブラックスーツ」を着用しますが、このマナーが通用するのは、日本だけなんだとか。
ヨーロッパでは黒のスーツはお葬式以外では滅多に着られません。日本特有の文化と言えばそれまでかも知れませんが、いざと言う時に困らない本当のフォーマルは覚えておきたいですよね。
◎ブラックスーツ
日本を基準にした礼服。
40代以降の人が好む傾向がある。
デザインとスーツが傷んでいなければ、
結婚式、お葬式どちらでも使用できるので、
一着は持っておきたいアイテム。
反対に、
◎ダークスーツ
世界を基準とした礼服。
ビジネスでも良く使われる、
濃紺やダークグレーのスーツ。
世界では、このダークスーツが
礼服の基準になっています。
男性の礼服には、正装>準礼装>略礼装とあり、正装と準礼装は、昼と夜とでまた違います。
今でこそ、ダークスーツを礼服とみなす風潮が世界基準であるせよ、ダークスーツは、略礼装です。
イギリス紳士を代表する山高帽にコウモリ傘を持った場合の着るものは、今でこそダークスーツとなっておりますが、以前(30~40年代)にはディレクターズスーツとされていました。なお、戦前には日本でも医者、弁護士、大学教授などの間で日常着としてディレクターズスーツが結構用いられましたが、戦後は昼間の準礼装として一部に残っているにすぎないような状態です。
ディレクターズスーツとは
黒色の背広と、コールズボンといわれる黒とグレーやダークグレー、白などの縦縞柄のズボンを合わせたスーツのことを言います。
ベストは黒かグレーまたはオフホワイトで、ネクタイはシルバーグレーのものを合わせます。
若い人がクラシックななりをするとかえって若さが強調され、服装そのものもクラシックでモダンに見えるとよく言われますがその一例としてディレクターズスーツをあげておきます。
つまり、昼の準礼装としては、ブラックッスーツよりもディレクターズスーツを着用するほうが「ズボン一本の違い」でがらりと雰囲気が変わり、若さが十二分に発揮されることになるわけです。
なお形は、どちらかといえばシングルのほうが主で、ダブルは従です。
男性の洋装の礼服には、
正装>準礼装>略礼装
の順で種類があります。また、昼(午前中~18:00)と夜(18:00以降)とで正装と準礼装が変わります。
ここでは、昼と夜の正装と準礼装をご紹介します。
モーニングコート
上着の後ろの長くなった昼の正礼装で、格調の高い結婚式などに着用します。基本的には「輝きのないもの」が基準で、色は黒かグレーで、慶事では黒の上着に白衿をつけたベスト、もしくはグレーのベストを着用し、グレーに黒の縦縞の入ったコールズボンを合わせます。シャツはウィングカラーかレギュラーカラーの白を合わせ、ネクタイは白と黒の縦縞のものを。ウィングカラーシャツを着用する場合はアスコットタイでも良いです。
ウィングカラ―とアスコットタイ
ウィングカラ―とは、立衿で、衿先が鳥の羽のようになっていることからウィングカラ―といいます。
アスコットタイは、通常のネクタイよりスカーフのようなネクタイです。
慶事、弔事ともに昼の最も格式高い正礼服です。婚礼の新郎や、公的行事や記念式典での主催者、葬儀の喪主が着用します。
ジャケットの前裾が大胆にカットされたような独特な形状は、フロックコートの前裾を乗馬用に切り落とし、朝の散歩用としたのが起源と言われています。
結婚式では、ご両家のお父様や媒酌人も、正装としてこれを着ます。
その他には?
POINT1:ジャケット
形はピークドラペルのひとつボタン。慶事と弔事では、フロントボタンの合わせが異なり、慶事は拝み合わせ、弔事は通常の合わせになります。
POINT2:ベスト
慶事、弔事ともに、ジャケットと共地の黒の襟付きベストが最適。ただし、慶事に限り、グレーのベストまたは、ボタンで取り外せる白襟も可能です。
シャツはプリーツなしのシングルカフスを合わせましょう。
POINT3:ネクタイ
慶事では白・黒・グレーのレジメンタル(ストライプ)タイまたはアスコットタイを、弔事では黒無地のタイを合わせるのが基本です。
POINT4:小物
元々はポケットチーフ、白のグローブ、黒のハットがマストアイテムでしたが、現在は大分簡略化されています。
慶事の場合、リネンかコットン素材の白無地のポケットチーフをスリーピークス(3つの山)で挿します。カフリンクスはパールまたは白蝶貝で、手袋は白を選びましょう。
POINT5:スラックス
黒とグレーのストライプ柄で、股上が長く、裾の後ろが長めのモーニングカットにするのが特徴。ベルトは使わず、サスペンダーを使用するのが基本ルールです。
ディレクターズスーツ
名前の通り、かつては、重役クラスのビジネスウェアとして流行しました。ブラックスーツの上着に黒とグレーの縦縞のコールズボンを合わせ、黒かグレー、オフホワイトのベストを着用。シャツは白のレギュラーカラー(衿)が基本で、シルバーグレーのネクタイを合わせます。
招かれるゲストが着用するフォーマルウェア
結婚式、披露宴はもちろん、結納式、入学式、七五三といったお祝い事から、音楽会、発表会のような場所や、国家式典から各種パーティ、レセプションまで。もちろん昼の準礼服ですから、朝から18時までの装いですよ。
冠婚葬祭のマストアイテム!!黒の内羽根式ストレートチップ!!
内羽根式のストレートチップの靴は、革靴の中で最もフォーマルで格式が高いとされ、結婚式はもちろん、冠婚葬祭のすべてにおいて、マストアイテムです!!
テイルコート
前身頃は短いですが、後身頃は燕の尾のように長いことから、燕尾服・スワローテイルともいいます。
夜に栄える「輝きのあるもの」が基本で、上着は黒か濃紺で、ベストとシャツは白。ウィングカラーのシャツに白の蝶ネクタイを合わせます。
スタッズボタンやカフスボタンは、パールや白蝶貝、プラチナなどのものを用います。手袋は、鹿革が正式です。
ズボンはサイドに側章がついている黒か濃紺のものを着用します。
公式の晩餐会をはじめ、格調高い結婚式や披露宴、それに準じる舞踏会・音楽会・着席型のパーティなどで使われています。オーケストラ等の指揮者、演奏者、社交ダンス大会などで使われることも多いようです。
タキシード
ニューヨークのタキシード公園のクラブ員が身につけていたことに由来します。
拝絹(はいけん)のついた上着とズボンは黒か濃紺。
ズボンは側章入りのカフレス(折り返しのないストレート型)のものを着用します。
上着がシングルの場合は、カマーバンドかベストを着用します。
フォーマルはこれが基本となります。
シャツはウィングカラーの白のドレスシャツで、黒の蝶ネクタイをつけます。
カフスボタンは、黒蝶貝やオニキスを使用します。
18:00以降に開宴される結婚式や、格式の高めな式典、パーティーで着用します。
その他には?
夜の正装・テイルコートが白の蝶ネクタイをつけることから、「ホワイトタイ」といわれるのに対し、黒の蝶ネクタイをつけるタキシードは、「ブラックタイ」と呼ばれます。
夜の足元の正装・オペラパンプス(タキシードパンプス)
パテントレザー(エナメル)でできています。その昔、晩餐会や舞踏会で、女性の長いイブニングドレスの裾を、革靴の表面で汚さないように履かれていたものです。
最近では、あまり履かれる方はいらっしゃらず、テイルコートやタキシードもやはり、黒の内羽根式のストレートチップを履きます。
カフスボタンで、袖口にきらりとさりげない身だしなみを
モーニングコート・ディレクターズスーツ・テイルコートには、パールか白蝶貝のカフスボタン(画像左)を使います。タキシードには、パールグレーの黒蝶貝のカフスボタン(画像右)、もしくは光沢のある黒オニキスのカフスボタンを用います。
サスペンダー
モーニングコートなどの礼服のズボンは、ベルトを使わずに、サスペンダーで吊るのが正式です。
ベルトだと、ズボンやシャツにシワがよってウエストあたりがもたつきます。
すっきり美しいシルエットを保つための、見えないところからの身だしなみです。
なお、告別式のあとの、「精進落とし」の食事会などでは、上着を脱がれる方もいることでしょう。明るいトーンのサスペンダーでは、浮いてしまいかねません。ベストを着用していれば問題ありませんが、「葬」の際のサスペンダーの色にも、注意が必要ですね。
昼・夜問わず、男性の略礼装です。
結婚式では、新郎新婦の兄弟が社会人の場合、これを身につけます。
改まった席の中でも、そのTPOに応じてシャツやネクタイでおしゃれを楽しめることが利点です。
しかしながら、冠婚葬祭では、あくまで「控えめに」を重視して着用します
POINT1:ジャケット
色は黒。シングル、ダブル共に用意されていますが、シングルの1つボタンでピークドラペルのものがフォーマル度が高いジャケットといえます。
POINT2:ネクタイ
慶事の場合は白、グレーの無地または柄が基本ですが、パーティーの際はドット柄をセレクトしてもOK。ボウタイにベストを組み合わせて華やかさをアップさせるのもブラックスーツならではの装い。弔事の場合は、黒無地のネクタイを選びましょう。
POINT3:シャツ
慶事、弔事ともに白のレギュラーカラーで、袖を折り返してカフスで留めるダブルカフスがスタンダード。
POINT4:小物
カフスボタンやタイピンを合わせるのも可。カフスボタンは、慶事ではパールや白蝶貝。弔事で用いる場合は銀台に黒オニキスなど、控えめにしましょう。
POINT5:シューズ
表革の黒のレースアップタイプ。アッパーはストレートチップやプレーントゥを。
靴に関しては、フォーマルシーンでは、黒の内羽根式ストレートチップが基本ですが、略礼装のブラックスーツの場合は、やや格式を下げカジュアルテイストのプレーントゥを合わせてもいいでしょう。
というのも、かなり改まった席の場合は別として、ブラックスーツのテイストにはプレーントゥのおしゃれみがあった方が、コーディネートが決まることもあります。
内羽根式のプレーントゥ
「冠婚葬祭」すべてを「ブラックスーツ」で通すのだ!という方は、ブラックスーツの選び方に工夫しましょう。
ブラックスーツの種類も、スーツの傷み具合も、見る人が見れば一目瞭然です。
冠婚葬祭用のブラックスーツを、用意しましょう。
おしゃれの幅はかなり広がり、冠婚葬祭の「冠」や「婚」のシーンで活躍しそうです。
しかし、こちらも、「略礼装」。
華やかさの中にも「控えめさ」を大切にしましょう。
また、「葬」のお通夜の際も、暗めの色で、基本無地ですが、ストライプなどのあまり目立たないものをチョイスし、ネクタイも黒などで合わせれば、列席できます。もちろん葬儀では不可です。
女性の皆さま、お待たせいたしました!!女性も冠婚葬祭でスーツを着るシーンはありますよね!
女性にもじつは、正装・準礼装があります。どんなものでしょうか?
昼(午前中~18:00)の正装・アフタヌーンドレス
絹やレースの無地の素材をつかった、長袖のドレスです。
昼用なので、肌の露出や光沢感を抑えてあります。
準礼装(もしくは略礼装)・カクテルドレス
ひざ下から床までの丈のドレスで、レースやベルベットなど、素材はさまざまです。袖丈もいろいろあります。シックなアクセサリーを合わせます。
この他に、正装のアフタヌーンドレスやイブニングドレスと、略礼装のカクテルドレスの間に、準礼装としてセミアフタヌーンドレスやセミイブニングドレスがあり、どちらも正装より「控えめな」装いとなります。
冠婚葬祭においての、女性のスーツは略礼装となります。シーンに合わせてその色や素材の選び方が重要になります。
女性にはこれと決まった略礼服は存在していません。
男性用には固定化された決められた略礼服があるのに対して、女性には多種多様な略礼服として活用できるスーツが存在します。
シーンごとのTPOをわきまえて、あくまで「控えめに」を大切に、素材感や色選びをしていくことが必要となります。
ここでは、そんな各シーンごとのスーツの提案をしていきます。
女性のフォーマルウェアというと、黒いものを彷彿としますが、おめでたい席ですから、明るい色を選んで着てみましょう。たとえば、入園・入学祝いのスーツは百貨店などでセットアップで提案されていますから、実際購入したり、それを参考にしてみるのもいいでしょう。
こちらは、ワンピースとジャケットを合わせたコーディネートです。ふんわりとした色とデザインが、優しい女性らしさを演出していますね。
淡いグレーのノーカラ―ジャケットとスカートのセットアップです。女性らしさの中に、どこかキリっとした雰囲気が醸し出されています。
こちらはゴージャスなツィード素材のジャケットと黒のワンピースのセットアップ。とても洗練された女性のイメージに仕上がっていますね。お花のコサージュをとれば、よりシックな印象になります。
グレーみのベージュで、浮きすぎず洗練されたイメージに仕上がっています。大人らしさの中にウェストのスカートがとても可愛いらしいコーディネートです。
ジャケットは季節感と素材を大事に!!
秋冬素材・スエードのジャケットとクラシカルな柄の入ったスカートのコーディネートです。
ジャケットに季節感を盛り込むことができるのは、女性の特権ではないでしょうか?
こちらのコーディネートはちょっとカジュアルなお祝いの集まりにも着ていけそうです。
女性には、“ツーピース”がある!!
ツーピースのコーディネートです。トップスの裾のレースが可愛いですね!
ジャケットを着用しなくてもいいような、そこまで改まらない集まりに着ていけば、個性の光るコーディネートとなります。
基本的に、女性が結婚式でスーツを着ていくことはありません。
花嫁が一世一代のドレスアップをしているわけですから、それに見合うドレスコードで列席するのがふさわしいですね。
ただ、仕事の帰りに列席をする際など、どうしてもスーツでなくてならない場合は、スーツの素材感を少し光沢のあるものにし、コサージュやアクセサリーで華やかさを演出しましょう。
白のスーツはもちろん不可です。
ただ、海外挙式の場合は、日本での挙式よりカジュアルな傾向があるので、列席者は、フォーマルドレスや留袖などではなく、女性はスーツやワンピースなどで、軽くてシワになりにくい素材のものを選んで着用しましょう。一緒に列席される方々とどんなものを着るかお互い聞いておくのも良いでしょう。
■お通夜■
紺・グレーなどの地味な色の
スーツ、ワンピース
黒無地のブラウス・スカートでも可。
ストッキングは黒または肌色。
告別式の前日に親戚や故人と親しかった友人・知人などが「取り急ぎ駆けつける」といった意味合いが残っています。
■葬儀・告別式■
黒のワンピースや
アンサンブル、スーツ
肌をあまり見せないのが原則で、
夏場も五分袖まであるものが
望ましい。
ストッキングと靴は黒を。
最近では貸衣装でレンタルすることもできますが、突然の訃報にあわてないためにも、冠婚葬祭全てに使えるフォーマルウェア・靴・バッグ等を、一式持っておいたほうがよいでしょう。
ブラックフォーマルは、やはり1着は必須!!
洗練されたデザインを選べば、他のシーンで服装に迷ったときにもアレンジして使えそうです。
三回忌までの弔事・喪家(親族)の場合…着用する服装は、正礼服もしくは、準礼服。色は黒のみ。
弔事・一般の場合…着用する服装は、準礼服、もしくは略礼服。色は黒・濃紺・ダークグレー。
喪服の黒は、一般的な黒と違い、スーパーブラックや黒墨等と呼ばれる特殊な染料で染められています。
略礼服の場合は、それほど気にする必要はありませんが、準礼服以上の着用が必要な場合は、スーパーブラックと呼ばれる喪服(礼服)の着用を心がけて下さい。
◎慶事の席・昼(洋装)…シルク、ウール(秋冬)、化繊等、光らない素材。
◎慶事の席・夜(洋装)…サテン、ベロア(秋冬)、オーガンジー(夏)、多少ラメ入りの生地等、光る素材。
■弔事の席・昼夜問わず(洋装)…ウール(秋冬)、ポリエステル他。
◎慶事の席・昼(洋装)…スカート丈は、膝~膝下5cm程度。肩が出る袖丈は、羽織物で隠します。
◎慶事の席・夜(洋装)…スカート丈は、膝~ロングまで。場所によっては、肩出しもOKとされています。
昼間の時間帯は、出来る限り肌の露出を控えた装いを心がけて下さい。上品さが鍵になります。夜の時間帯は、多少の露出はOKですが、花嫁さんよりも派手な装いは避けましょう。
■弔事の席・昼夜問わず(洋装)…スカート丈は膝下~。膝が見えない丈が原則です。親族の場合、ロング丈を着用する場合もあります。
袖丈も、肘が見えない五分以上の袖丈がルールです。弔事の場合、首元も襟が詰まった物を選び、出来る限り肌の露出がない装いを心がけましょう。
いかがでしたか?男性も女性も、冠婚葬祭には、いろいろな服装があるのですね。スーツはあくまで「列席者」が「略礼装」を身につけるというマナーから着用するものです。主役は誰なのか、自身はどの立場なのか、主役に対してどうふるまわなければならないのか、ということを常に意識し、礼装を身につけていくことが、冠婚葬祭のマナーとなります。
スーツは“ビジネス”というイメージがありますが、「冠婚葬祭」という人生にまつわる行事にも必要なアイテムだとすると、これからのスーツやジャケット選びに違った目線が生まれてきそうですね。
「そうだ!今度の米寿(88歳)のお祝いの集まりに、これを着ていこうかな!」
そうしてスーツや衣装選びをするうちに、人生の行事が、もっと楽しみになってくるかもしれませんね!
生きているから、そこに「冠婚葬祭」がある
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