今年の手元お洒落はアンティークで!アンティーク指輪が可愛すぎる♡
2016/02/11
k2015y
アンティークってちょっと前までは古くてキレイではなく、壊れ易いアクセサリー・・・とのイメージではないでしょうか?アンティークの指輪ともなると、ぶつけたりしてキズ付けたり壊れてしまったり・・・と心配なアクセですよね。でもワンランク上の指輪を探すなら・・・・・
[表示する]
アンティーク(フランス語: antique)は、フランス語で骨董品
アンティークはとても価値のあるもので、時代背景までが分かる品物です。どの様なモチーフが好まれていたのか、流行のデザイン、流行的に使われている天然石等の種類・・・。
アンティークは宝石類に使われている物が天然物、本物ばかりなので、基本的にマガイ品はありません。今現在、宝石は400°以上の加熱加工等を施されているので、色の出方が均一でムラが殆どありません。それだけではなく、実際に私達が目にしている、知っている色とは程遠い石もあります。例えば水色の石なのに、加熱等の加工により藍色になってしまった石。
残念な事に、見た目を気にしてしまう現代人には、天然石とはいっても全く異なってしまった石を見ているのです。
アンティーク指輪の魅力、それは何よりその良質な素材。白く輝くダイヤモンドエタニティーリングや透明度の高いルビーリングにサファイアリング、無処理のエメラルドリング。
現在流通している宝石のほとんどが「美しく」見せるために加熱や放射線等の処理が施されているが、アンティーク指輪で使われている宝石の多くは研磨だけで輝いるんです。
という事は「元の素材が今とは比べ物にならないほど優れている」という事!
自然界の偶然が生んだ天然真珠も、残念な事に現代となっては幻の宝石となってしまった一つ。 天然宝石以外にも、ブリストルグラスやエナメル等、アンティークならではの素材を使った一点物が多いため、とても貴重なのです。
世界にたった一つ・・・一つとして同じ物はありません。
宝石も天然素材なので「同じ物」は無いのです。
アンティークの指輪に施されている、例えばダイヤモンド・・・今のダイヤモンドには感じられない「モノ」があります。特に昔の天然の、さらに良質なダイヤモンドは、大きくなればなるほど、石その物から、または石の底からダイナミックな光の拡散があります。そして、威風堂々とその輝きを放ち続けているのです。
アンティイークは物によっては、そんなに高価な物ではありません。
ですが、指輪となるとまた別!使われている宝石が特別に素晴らしく、デザインも優れ、時代を表している様な作り・・・等、たくさんの要素が詰まった逸品なんです。
ステップカットダイヤモンドは、ダイヤモンドの極みというべき贅沢なカットで、ダイヤモンドの歴史の中でもとても古いカッティング。17-18世紀のアンティークジュエリーに見られる原始的なダイヤモンドカット。
基本的には18世紀以前のダイヤモンドにしか見られないが、19世紀のジュエリーに時々部分的に施されていることがある。
それは当時ダイヤモンドの数は絶対的に少なく、19世紀よりもっと古い年代のダイヤモンド・ジュエリーから外し、その石を使っているから。
ステップカットはとても贅沢なのは、傷やインクルージョンが非常に目立つカットで、当時は内包物を人工的に消すことはしていないので、極めて上質なダイヤモンドに限ってのみだから。
またファセットが少ない分、ブリリアンカットやローズカットと比べても、ダイヤ特有のファイヤーが出にくい。
それでも尚、ジュエリーとしてステップカットにできるダイヤモンドとは最高級の石ということ。
ユーゲントシュティール ステップカット エメラルドリング
1900年頃 ウィーン オーストリアのアンティーク指輪。
アールヌヴォーの意匠は一見してそれと分かるもの、また意匠が文様へと変化したものに分かれる。リングに施されている彫りは花や枝などの植物が文様へと変化を遂げたもの。
幻想的な文様が指輪の雰囲気を格段に引き上げています。
普通の〝ローズカット〟よりカット面数が多く「ダッチローズカット・ダイヤモンド」は優れたカットの石が使われていることが多い。
ちなみにその名前からも分るように「ダッチローズカット」はオランダで生まれたが、オランダに限らずフランス等のアンティークジュエリーでも見られる。
アールデコ ダッチローズカットダイヤモンド リング
1930年年代頃ヨーロッパのアンティークの指輪。
中央のダッチローズカットダイヤモンドと、その周りにあり36石のダイヤモンドがセットされた、全体がキラキラと輝いき、さらに 虹色の輝き(ディスパージョン)が良く、それぞれのダイヤモンドが赤、緑、青と色々の色を発している綺麗なアンティーク指輪。
透かしを用いるので、37石もダイヤモンドを使っていながらも軽やかな印象。
そしてミル打ちを加えることによってより煌びやかになってる。
裏側(底辺)が平面(平ら)で、表側(ドーム上にもり上がった)は薔薇の蕾(つぼみ)を想わせるドーム型(三角形のファセットが施されたカッティング)の形をしたもの。
ブリリアンカットが主流となってしまった現在、珍しいカッティングで「アンティークジュエリー」ならでは・・・として人気。
フランスでローズカットアンティークの指輪は、特に18世紀から19世紀半ばに見られるが、ブリリアンカットが19世紀半ばに登場してからは少なくなったが、特に小さなダイヤモンドでは度々用いられ続けている。
「ローズカット」は主に17世紀半ばから19世紀半ばにかけて用いられ、17世紀半ば以前のダイヤモンドはテーブルカットや原石に近いダイヤモンドが用いられ、1850年以降はオールドヨーロピアンカット(ブリリアンカットの一種)が登場した。
18世紀のローズカットと19世紀のローズカットには違いも見られ、一般的に18世紀のローズカットのカッティングは19世紀のそれよりずっと平坦です。
ローズカットダイヤモンド アンティークリング
オランダ1900年頃の、シルバーセッティングのローズカットダイヤモンドアンティークリング。
ループと裏は14金でエレガントな透かし模様と曲線の、お花や葉のモチーフがとても素敵。
中央のダイヤモンドはダッチローズでカットもダイヤの質も高く、全体に小さなローズカットダイヤモンドが40個くらい施されている。ボリューム感のあるクラシカルなデザイン。
シンプルローズカット・・・実際のアンティークジュエリーではもっとファセット面が少なく簡略化されたローズカット(「シンプルローズカット」と呼ばれる)の方がむしろ多く見られる。
他にも底が「ちょっと厚み」があるもの、上部が「ドーム状」に膨らんでいるもの等々、ローズカットも色々違いがある。
フランス語でCalibre cut(カリブレカット)・・・20世紀に入ってから登場する石留めの技術。
特にアールデコ期のジュエリーにセットされた宝石に見られるカッティング技法で、石を留めるのに爪を使わず、石の両側の縁をわずかに倒して留める。
カリブレカットは石一つ一つをセットする枠の形にあうようにそれぞれ手作業でカットしてから、レールにしきつめるようにはめ込む高度な技術。
アールデコ期(1920年代)に同じ色の同じ形の連続する石を留める時に用いられた技法で、主にアクセントカラーとなる色石に用いられた。
そのアクセントカラーの代表的なのが〝ブルーサファイア〟そして〝ルビー〟。
アールデコ カリブレカットルビー リング
フランス1920年〜1925年頃のアールデコ アンティークルビーリング。
色が深くて濃くそして透明感のあるメインルビー、カリブレカットルビーが上質でとても美しく、メインルビーの間にはダイヤモンドがセットされた美しい指輪。
ルビーは若干ノグラーデーションがあり、濃いワイン色から石榴のような色まで色のトーンがやや不揃いなのも良い雰囲気を出している。
この指輪はルビーがそれぞれきちんと面取りがしてあり、ダイヤの回りに沿って、ぴったりルビーが嵌められていて完璧な仕上がり。
オールドヨーロピアンカットの魅力
アンティークジュエリーに使われるカットの一つ、オールドヨーロピアンカットとは、現在のブリリアンカットの原型と言われるカット。
ブリリアンカットに比べてテーブル(上部の平らな部分)が小さく、そこへ続く斜めの部分(クラウン)の面積が広いのが特徴(ガードルの面積が大きい)。
現在のブリリアントカットはダイヤモンドを最大限に利用して、石をできるだけ大きく見せようとしているのに対して、オールドヨーロピアンカットは大きさの割りに小さく見える。
オールドヨーロピアンカットダイヤモンド
1910年~1920年頃のフランス製アンティークリング。
モチーフいっぱいに広がるお花を模った指輪。中心にはとても美しい輝きを放つオールドヨーロピアンカットダイヤモンドが施されている。
ダイヤモンドは花の中央の石座にセットされ、爪留めで持ち上げられ、その周囲は愛らしいリーフモチーフの金細工が模られ、二枚のリーフモチーフを互い違いに連ねる事により、リング全体を満開の花モチーフへと展開させたデザイン。
また、それぞれのリーフモチーフには1石づつのローズカットダイヤモンドがセットされている。
アンティークのダイヤモンドのジュエリーには、ホワイトゴールド(or銀かプラチナ)&イエローゴールドと2色の金属を使うことが多いが、1910年頃は部分的に直接イエローゴールドをダイヤモンドに使うことが流行した。
カボション・カット(cabochon cut)・・・石を丸い山形に整えて研磨し、光の反射ではなく石そのものの光沢や文様を生かすカット方法。「カボション」は中世フランス語で「頭」を意味。
カットのバリエーションとしては、シングル・カボションやハイ・カボション、ロー・カボションやダブル・カボション等がある。
ロシアン カボションサファイヤ&ダイヤモンド リング
このエキゾチックなデザインは、フランスやイギリスの指輪とは違う独特の個性があります。
ダイヤとサファイヤを繋ぐエッジは、正面からは細い線にしか見えない。ナイフエッジの両端に実に美しいセイロン産の美しいカボションカットのサファイヤと、輝きの強いオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドをセットしてあるのが特徴。
ナイフエッジの断面は三角形なので、表からは細い線に見えるが、裏は少し太くなっていて強度は充分。
カボションカットのサファイヤは、透明感のあるセイロン産ならではの美しい石。
カボションカットならではの魅力ある仕上がりに。
アンティークダイヤモンドには、現代のブリリアンカットとは異なるアンティークジュエリー特有のダイヤモンドのカッティングがいくつかあります。その中の一つが〝クッションシェイプカット〟(クッションカット)です。日本では「オールドマインカット」と呼ぶ業者さんの方が多い(?)。
ラウンド・ブリリアンカット(円形)のオールドヨーロピアンカットとは異なるオールドカットの中で、ガードルのアウトラインが丸と四角が混ざったようなシェイプのカットのことで「クッション・シェープド・ブリリアント」とか「アンティーク・クッション・カット」とも呼ばれる、円形とスクエアの混ざったような形のダイヤモンドカットです。
このクッションシェイプカット(オールドマインカット)のダイヤモンドは、クラウンに厚みがあるのが特徴。また、真ん中はまるで穴が開いている様に見えるが、これはクッションシェイプカットがキューレットの先端をカットしているからで、ダイヤモンドには質で厚みのある石が使われたことが多く、美しいダイヤモンドジュエリーが多い。
まるで「座布団」のような形で、長いアンティークの歴史の中でも限られた時代にしかない希少なカッティング。フランスでは特に19世紀後期から1930年代までの一部に見ることが出来る。
アンティーククッションシェイプダイヤモンド指輪(イエローゴールド、1910年頃)
1910年頃のフランス製のアンティークの指輪。
クッションカットダイヤモンドの見本のような非常に綺麗なカッティング。全体のスッキリ感は、正面から見たときにダイヤモンドの台座が一切見えないため。
ボリュームのあるダイヤモンドとは対照的に、細身の指輪デザインがお洒落。でも、華奢なようで側面には堅牢さを出すためにしっかりと厚みが取られている。
特にダイヤモンドの両側は、フレームがきゅっと絞り込まれたスリムなラインに、石の両側面部分にはスリットが絶妙なラインで入っている。シンプルで、綺麗なラインの美しい仕上がりの指輪。
ルネサンス(仏: Renaissance)は「再生」「復活」を意味するフランス語。
一義的には古典古代(ギリシア、ローマ)の文化を復興しようとする文化運動であり、14世紀にイタリアで始まり、西欧各国に広まった(文化運動としてのルネサンス)。
これらの時代(14世紀 - 16世紀)を指すこともある(時代区分としてのルネサンス)。
ルネサンス リング 指輪 ピンクトルマリン
西ヨーロッパ 16世紀のアンティークの指輪。素晴らしく豪奢なリングで400年もの時間に渡って現存してきた。
ルビーの様に見える色の濃い八角形の大きなピンクトルマリンは、精巧な彫金で作り上げられた当時のエナメルが残るベゼルにセットされてる。オリジナルの薄水色のエナメルと薄緑色のエナメルが残っているのが分かります。細いリングが伸びるショルダーには、外側へ巻き込んだ帯状の装飾が施され、小さな4つ葉が装飾されている。このリングは中世の宝飾リングの過渡期の影響が見られる。
ヴィクトリア朝(英語: Victorian era)・・・英国のヴィクトリア女王(1819年5月24日~1901年1月22日)がイギリスを統治していた1837年~1901年の時代を指す。この時代はイギリス史において産業革命による経済の発展が成熟に達したイギリス帝国の絶頂期であるとみなされている。
大英帝国の最盛期であるとともに、アメリカ合衆国やドイツ帝国の台頭、植民地解放を求めるナショナリズムの流れに伴い、その繁栄に陰りが見えはじめた時代でもある。
彫金の綺麗なルビーとダイヤモンドのアンティークリング
ビクトリア期・・・ビクトリアンと言われる時代1850〜1890年頃の指輪
100年以上前にイギリスで作られた1点物。
ベゼルとアームは金で作られ、ベゼルから羽の様にあしらわれた部分はシルバーかプラチナで仕上げられている。ザクロの様なルビーが綺麗なアンティーク指輪。
19世紀末(1900年前後)、あらゆる芸術領域を席捲した装飾様式。
ジュエリー世界でアールヌーボーは「貴石をシンメトリーにセッティングした従来のジュエリー作り」から「宝石的価値ではなく色によって選別した石を美しく彫金されたゴールドにニュアンスカラーのエナメルと共にセットしたジュエリー」への脱皮をもたらした。
柔らかな曲線から「ロマンチックな自然主義」と言うイメージが強いアールヌーボー。
しかしその根底には世紀末ならではの「デカダンス」があり、溢れんばかりに花をつけた枝や、豊かに広がりうねる長い髪といったアールヌーボーの典型的な図柄の裏には、自然の残酷さや死が念頭に・・・。
ちなみに・・・
ジュエリー界でもっとも早く「アールヌーボー」の言葉を使い出したのは、ルネ・ラリック(Rene Lalique)。
アールヌーヴォー 天然真珠&ダイヤモンド リング
1900年頃 フランスのアンティークの指輪。1900年頃のフランスはアールヌヴォー全盛期の時代。
照りと艶が美しい天然真珠を中央に施し、透明感溢れる輝きのダイヤモンドを両サイドとアームにも施したフランス製アンティークリング。
天然真珠とダイヤモンドで愛らしいお花を表し、そして草木の様に緩やかなカーブを描いたアームのデザインが繊細で美しい仕上がり。
フランス語でよき時代(Belle epoque)という意味で1910-1914年の5年間を指す。
また、もっと広義に19世紀末から第一次世界大戦勃発(1914年)までのパリがもっとも繁栄した華やかな時代とその文化を回顧して使われることもある。
ボンマルシェ百貨店(現在もパリ7区にある、1887年創業の世界最初の百貨店)などに象徴される都市の消費文化が栄え、装飾に富んだ作品が多く作られた時代。
この時代にちょうど〝アールヌーヴォー〟という新しい表現方法が生まれ、アールヌーボーを除けば、ベルエポック時代に作られた「Antique Jewerly」は〝中世ルネサンススタイル〟と〝ガーランドスタイル〟の貴族的な影響が残る古典的だった。
ベルエポック時代のフランスは〝伝統固守〟と〝革新志向〟が混沌と共存し、若く革新的なアーティスト達が「皆のための芸術」という新芸術運動(アールヌーボー)を起こしたのに対し、パリの貴族やブルジョワ層は18世紀末のマリーアントワネットなどの〝貴族スタイル〟に憧れを抱いていた。
ジュエリーを持つ社会的階層には、従来からの〝貴族層〟に加えて産業によって富を得た〝ブルジョワ層〟が参入。
ベルエポック時代のアンティークジュエリーには、パリを中心に洗練された都市文化を謳歌していた〝ブルジョワジー〟たちの好みが反映される様になり、アンティークならではの細工の細やかさや素材の良さに、都会的なセンスの良さが加わったアンティークジュエリーが多くある。
ダイヤモンド二連リング(ローズゴールド)
20世紀初頭のフランスのアンティークリングで、「トワエモワ」と呼ばれるクロスオーバーリングの変形デザイン指輪。
全体は「ローズゴールド」と呼ばれる、現代のイエローゴールドとピンクゴールドの間の色のような絶妙な色の18金。フランスでは1900-1910年頃述べるエポックの時代のジュエリーでよく見る。
アンティークゴールドの色味は現在とは色合いが微妙に異なることが多い。
何故か・・・度々工房で金の調合まで行っていたから!
ジュエリー毎に合わせて同じイエローゴールドでも少しピンクを強めたり、ホワイトゴールドがグレイ帯びたり・・・ゴールドの調合からオーダーメイドで作られた。
現代では基本的に「イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールド」の3色(用語として3色しかない)。
マジャパヒト王国(Kerajaan Majapahit)・・・1293年から1478年までジャワ島中東部を中心に栄えたインドネシア最後のヒンドゥー教の王国。最盛期にはインドネシア諸島全域とマレー半島まで勢力下に置いたとの説がある。その一方、実際にはジャワ島中東部を支配したにすぎないとする説も。表記に「マジャパイト」と書くこともある。綴りは"Majapahit"。ジャワ語では、h音を発音しないからである。
知られざる海洋王国マジャパヒトの指輪
マジャパヒト(マジャパイト)王国 15世紀頃のアンティークの指輪。
ベゼル(石の周囲)は、マジャパヒト王国の宰相ガジャ・マダが1360年に建立した美しい神殿、チャンディ・シンゴサリを思わせるもの。
深く鮮明に彫った彫金はエキゾチックでダイナミック!シャンク(腕)はベゼル付近へ中央部が鋭く盛り上がった作りで、後部中央は溝付きの半円形という独特の作り。
石はコランダム(ルビーやサファイヤの同族)。カボションカットなのですが、表面が滑らかではなく、まるで亀の甲羅の様にデコボコなのに滑らかに仕上げてある面白いアンティークの指輪。
中央の石を中心に周りを一回り小さい石で囲むお花のようなデザインの指輪のこと。
石と石の間が同じ間隔で詰まっている。
19世紀後期、イギリスやフランスで特に「クラスターリング」が流行。でも、それ以前からあった伝統的なデザイン。
現代でも使われ続けているデザインで「クラスターエンゲージリング」といってプロポーズの時に贈られることも多い指輪のデザイン。
*クラスターリングの〝花〟で表現しているのは「愛」です。愛を込めて愛する人へ贈られた。
アンティークの指輪の中で普遍的なデザインである「クラスターリング」。
いかに良い宝石が用いられているか、いかにレベルの高い細工がなされているかが重要なのです!
ダイヤプラチナクラスターリング
100年前のアンティークの指輪。
いくつものダイヤがお花の様に施されたクラスタータイプの指輪。
ダイヤの周りをミル打ちすることにより、重厚感のある仕上がりに。
中央のダイヤから細い線で繋がってはいるが、外中央の6石のダイヤが浮いている様に見える。
お花モチーフに沿って、外縁にも細かなダイヤが施されており、どこから見てもダイヤが美しく見えるデザイン。
クラスターの〝Cluster〟とは花や果実などの「房」「かたまり」のこと
ベゼルが丸みを帯びてふっくらとしたデザインのリング。
*ベゼル(bezel)・・・「斜面みぞ」の意。
一般には「宝石を指輪にはめる部分」などがこう呼ばれる。
アールデコジュエリーを代表する指輪デザインの一つ。
ボンブリング(bomb ring)というユニークな名称は「砲弾の頭部の様な」という意味から。
特に1920-1930年代のアールデコ期にとても人気のあった指輪デザイン。
フランス語では「ドームリング」とも呼ばれる(ベゼルの形がドーム状だから)。
アールデコ ボンブリング(ダイヤモンド、ゴールドとプラチナ)
1920-1930年頃のフランス製のアンティークの指輪。
センターのダイヤモンドは「オールドヨーロピアンカット」で無色透明な上質な石。
石の留め方も素晴らしく、全周に繊細なミルが打たれている(ミルグレーヴィング)。
8つの小さなダイヤモンドは「ローズカット」。
センターストーンから四方へ流れる様な透かしが秀逸!
その部分で様式化した花が描かれています。
アールデコ期に作られたボンブリング 星
「星」をモチーフにしたデザインに、ボリュームのあるふっくらとしたデザインを生かした、コロンとした愛らしいアンティークの指輪。
上記のボンブリングとほぼ同時代に作られた指輪です。
「星」は特にアールデコ期に作られたボンブリングに度々モチーフにされた。
歴史は古く、フランスでは18世紀のジュエリーには既にエタニティリングを見付ける事が出来ます。
この指輪デザインのことをフランス語で「Alliance(結婚指輪=マリッジリング)」と呼ぶ。
「alliance」という言葉は元々は「同盟」とか「協定」といった意味のフランス語で、そこから転じて「結婚」「結婚指輪」を指す。
ルビーとダイヤモンドのアンティークエタニティーリング(銀製、19世紀フランス)
アンティークのエタニティリングで色石を用いたものは珍しい。
ピンクを帯びたキレイな赤色の石はルビー、その上下にダイヤモンドがそれぞれ4つの爪でセットされている。
イヤモンドとルビーの間に「くの字」を組み合わせたような銀模様は、おそらくこれ紋章か、あるいはこの指輪の作られた地域に伝わる何かを描いている様子。
アンティークジュエリーの中でも非常に珍しい造作の指輪です。
先のとがった楕円形のデザインの指輪のこと。マーキーズ(marquise)とはフランス語で「侯爵婦夫人」と言う意味で、語源は「マーキーズ・ド・ポンパドール(ポンパドール侯爵夫人)」が好んだ形であったとことに由来する。(ルイ15世の寵姫ポンパドゥール侯爵夫人に愛されたデザイン)
18世紀から存在した指輪スタイルで、かのマリーアントワネットがこよなく愛した指輪デザインでもある。
縦長のデザインは馴染が良く、指を長く美しく見せ、また指輪を細く美しく魅せてくれるという一面も。
天然真珠 マーキーズリング
透かしのプラチナ細工に小さなダイヤモンドが留められているベルエポックのアンティークの指輪。
繊細優美なデザインは女性らしいエレガントな仕様、白銀色に輝くプラチナとダイヤモンドの輝きが一体化して、とても上品な印象に。
古代ローマ 紀元前1世紀 スフィンクス インタリオ リング
古代ローマ 紀元前1世紀(インタリオ) 1798年〜1809年(リング)
古代ローマのインタリオの中でもとても古い共和政ローマ時代、紀元前1世紀のモチーフも極めて珍しいスフィンクスの大きなインタリオ。
ギリシャ神話に登場するスフィンクスは女性の顔に乳房、獅子の体、鷲の翼をもち、謎解きをもちかける怪物として有名。
シャンクには鶏の頭の刻印が打ち込まれてあり、このリングが1798年〜1809年のフランスに作られたことを示している。
ホールマークが打ち込まれた作品は珍しく、短い期間だけに使われたホールマークにより、そのリングが作られた年代を絞ることが出来る。
アンティークロケットは最も人気の高いアンティークジュエリーの一つ・・・その歴史は中世のヨーロッパまで遡り、その頃は宗教的意味合いが強く、聖像などを収めたりするものでした。
ジュエリーとして美しいロケットが出始めるのは主に19世紀に入ってから。
19世紀初頭に、イギリスやフランスを中心に大切な人の髪や形見の品などを入れる物としてロケットペンダントやリングが普及した。
宝石をちりばめたものや、細工の凝ったものなど、美しいロケットが作られました。
アンティークロケットリング(カボションカットオパール、ロイヤルブルークロワゾネエナメル)
19世紀後期-1900年頃のフランス製のアンティークの指輪。
中心の水色の半透明の淡い紫色の石が印象的なオパールのリング。
オパールにしては透明度が高い様に見えるのは、裏に「ガラス」があるから。
なんと!ロケットリングなので蓋部分がガラスでできているのです!!
カボションカットなので横から見た時、ぷっくりとした膨らみがあり、シンプルだけど可愛らしい指輪。
カメオ・・・瑪瑙、大理石、貝殻などに浮き彫りを施した装飾品・工芸品
古代ギリシャで発達した技法で、カメオもしくはインタリオを施した宝石を指輪にはめ、印章代わりに使用していたと考えられている。古代より装飾品として愛され、古くはローマ時代の物もある。
日本では主にマンボウガイ、トウカムリ、ホシダカラ等の厚い貝殻に浮き彫りを施したシェルカメオを指す。瑪瑙などの石に浮き彫りを施した物はストーンカメオ、アクリル樹脂をカメオ風に成形した物はアクリルカメオ、金属をカメオ風に成形した物はメタルカメオと素材ごとに呼び分けている。正確には表面に浮き彫りを施したものをカメオ、沈め彫りを施したものをインタリオというが、カメオとインタリオをまとめて「カメオ」と呼ぶ場合が多い。またカボッションカットの石の表面に女性の肖像画を印刷をしたものも「カメオ」として販売されていることがある。
『忘れな草』カメオ リング
イギリス(バーミンガム) 1868年のアンティークの指輪。
忘れな草のカメオが付いているので、愛する人のために作った指輪なのかもしれません。
花の下に施してあるオニキスは、白の部分が僅かに水色がかっているので、古代ローマで人気のあったニコロ(天然のままのオニキス)の可能性も!
オニキスやアゲートの一部は紀元前から加熱処理が行われている。現代の加熱処理は質の悪い石を見かけ上、良い石にするための誤魔化しですが、古代の加熱処理は引き締まった色にする等の範囲の加工で、原始的な単純な加熱処理です。
アンティークアメジストインタリオリング(M字、19世紀後期フランス、18Kゴールド)
アメジストに彫りが入ったアンティークインタリオの指輪。
アメジストの色は淡くとても良い綺麗な色、インタリオにはとても小さなダイヤモンドと金細工が埋め込まれた、非常に凝った指輪。
1.陶器・ガラス・金属器具などの表面に焼き付けるガラス質の塗料。琺瑯(ほうろう)。
2.「エナメル ペイント」の略。ワニスに顔料をまぜた塗料。光沢がある。
3.陶磁器の釉薬のこと。(porcelain enamel)
4.金属表面を3.と同等の材料で加工すること。(vitreous enamel)美術の技法としては七宝焼き(Cloisonné)、工業製法としては琺瑯を指す。
エナメルアンティークロケット指輪
柔らかな質感は高価な宝石を使用したジュエリーにも劣らぬ、代え難い魅力がある。
繊細で高い技術を要するエナメルジュエリーは、現代ジュエリーでは見られなくなった。
良質なエナメル使いはアンティークジュエリーの醍醐味の一つに。
1886年創立、カリフォルニア・パフューム・カンパニーがエイボンの前身。Avon のブランドネームは、1928年から使われている。訪問販売の化粧品で現在も知られるエイボンですが、1971年からコスチュームジュエリー業界に参入。1980~1984年には、Tiffany & Co. ティファニーを傘下におさめている。
Avon-スリーオパール雫フラワー・リング
半透明のパープルがかった色を通して、底の箔がおぼろに光るオパールを模した粒カボションが3つプロングセット(爪留め)されたヴィンテージの指輪。
花と葉っぱの立体的なモチーフがオパールを模した粒を包み込んでいるデザインは、どの角度から見てもキュート♡
一つこんな個性的なアクセサリーがあると素敵ですよね!
アンティークに見立てた物。
いぶし仕上げが時間、年月の経った風合いを引き出しアンティーク調を高めています。
緑色の石、グリーンクォーツがシャープなオーバル型でクラシカルな雰囲気のある印象の指輪。
アンティーク風ブルームーンストーン ダイヤモンドリング
大粒でシラーが美しい最高級のブルームーンストーンのアンティーク風の指輪。
ぷるんとしたカボションカットで、どこからのぞいても美しいシラーが見え、台座も王冠をイメージした美しい装飾のデザイン。
アームもミル打ちを施し、透かし彫りのデザインにダイヤモンドをちりばめて♪
如何でしたでしょうか?今回はアンティークの指輪に注目してみました!
アンティークといっても種類がたくさんあって、横文字ばかりで読むのが面倒になりそうだったと思います。でも、写真だけでも伝わったのではないでしょうか?
興味を持って頂けたのなら嬉しいです♪
今は〝アンティーク風〟というモノがあるので、本物を手にするのが難しくても楽しめますよ☆彡
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
最近アクセス数の多い人気の記事
Copyright© 運営事務局