2017/05/20
dmegumi
2016/03/23 更新
今流行っているワントーンコーデですが、私には謎があります。それは、同じ色で合わせることってワントーンじゃなくて、ワンカラーじゃないの?ということ。トーンってどういう意味か知っていますか?ワントーンコーデについてご紹介します。
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全身青系〜とか、全身グレー系〜とか、トップスとボトムスの色を合わせる「ワントーンコーデ」っていうのが今流行っているのですが、、私的にはこれって「ワンカラーコーデ」ではないですか?という疑問があります。
よく耳にするトーンとは、どういう意味なのでしょうか。微妙な味わい・調子の色を表したり、音を表すのに使われています。
”明るい””暗い””あざやか””くすんだ”などの 色の調子を、トーンと呼びます。トーンは「色の明るさの度合い」と 「色味の強さの度合い」によって決まります。明度と 彩度をひとまとめにして、直感的に色の印象を表した ものがトーンなのです。
なんだか難しく聞こえてしまいますが、”ペールトーン”とか”ビビッド”とか”ダーク”とか聞いたことありませんか?
それがトーンです。淡い、とか深みがあるとか、鮮やかな、とか色調のことです。
これはPCCSトーンいうものです。色彩を勉強したことがある人は必ず見たことがあるやつですね!横軸が明度で、縦軸が彩度です。
そのグループごとに「ビビッドトーン」とか「ライトトーン」とかの名前がついています。
青のグループ。
例えばこれは青のグループです。
鮮やかな青とか、淡い青、くすんだ青など色々な色味の青があります。
つまりこれは、色々なトーンの青の集まりです。
トーンが一緒なのではなく、色調が一緒(同系色)なのです。
PCCSトーンを参考にすると、トーンは12種類に分けられます。
例えば・・・▼▼
■ビビッドトーン
ビビッドトーンには、「冴えた」「鮮やかな」「派手な」「目立つ」「活き活きした」などの印象を強く与えます。
■ペールトーン
ペールトーンには、「薄い」「 軽い」「 弱い」「女性的 」「優しい」「 淡い」「かわいい」などの印象を与えます。
▼▼トーン毎のイメージ等について詳しく説明してくれているサイトです。
パールで合わせた「ワンカラー(同系色)コーデ」
今までの話からいくと、このコーディネートはワントーンコーデではなくなります。
淡いパープルのトップスと、ダークめなパープルのスカートを合わせています。
同じパープルではありますが、同じトーンではありませんね。
なので、これはワントーンではなく、ワンカラーコーデになるのではないでしょうか!?
ビビットトーンで全体的にポップで元気なイメージが押し出されています。見ている方も元気になりそうな色彩です。活き活きとした印象がよく出ています。
ビビットなオレンジを使ったワントーンコーディネートの例です。同色系でなおかつカラーのトーンが一緒です。色をたくさん使うのに慣れない方は、こんなコーディネートから始めてはいかがでしょう?
ちょっと難しい言葉になりますが、色の世界には「類似の調和」というものがあります。
PCCSトーンを見てみて、トーンが近いところにあるものは自然となじみやすく、統一感が生まれます。
なので、同じトーン、または近しいトーンでまとめるといい感じにコーデがまとまるというわけです!
ただややこしいことに、「対象の調和」とういう言葉もあるのです。
これは類似の調和とは逆で、あえて離れたトーンを組み合わせます。
統一感やなじみやすくまとまる類似の調和に比べて、この対象の調和はいわゆるギャップを出したい時や動き、変化を出したい時に使うテクニックです。
でも、こんな場合もあるんです!
すごくややこしいんだけれど、同じ色を使ってるコーディネートが全部ワントーンコーデか?といったらまたそれは違ってきます。
同じ色で同じトーン=全て同じ色を使っていれば、それは
「ワントーンコーデ」であり「ワンカラーコーデ」でもあるわけです。
あ〜ややこしい。
もうちょっと詳しく色々な配色について知りたい人はこのサイトがオススメです▼▼
それぞれの色にもそれぞれのイメージというものがあります。
赤は、情熱、活気、愛情など・・・
白なら、純粋、シンプル、クラシックなど・・・
ネイビーのワントーンコーデにホワイトのベルト代わりに使ったネクタイが、きりっと全体を引き締めてくれます。ネイビーはブラックに比べると明るいトーンですが、ダークネイビーになるとやはり重くなるので白を合わせると効果的です。
メンズのネイビーのワントーンコーデ。ジーンズを子供のころから着用機会の多い男性は、自然と上手に着こなせるカラーコーデの一つかもしれません。お手本にしたい色使いです。
ペールトーンだと、同じワントーンカラーコーデでもふわふわした女の子らしくて優しいイメージになりますね!色によって印象がこんなに変わってきます。
ペールピンクにインナーをホワイト、オフホワイトも合わせやすいワントーンコーデです。カラーを2色以上使うと難易度は高くなっていきます。
オフホワイトとペールピンクのワントーンコーデ、ワンカラーのコーデは比較的違和感なく着こなせますが、やはりワントーンはカラーの選択が慣れないととんでもないことになります。淡いトーンのものを合わせるのは初心者にも取り入れやすいコーデです。
明るめのグレーのインナーにブラックをコーデすると、引きしまったコーデになります。トータルでブラックでは、顔映りが暗くなってしまうのでやや明るさのトーンを抑えめのグレーはおすすめです。
明るいグレーはブラックなどで暗くなりがちな冬のコーデのなかで、暗すぎないアイテムです。淡いピンクとも合わせやすく、優しいワントーンコーデになります。
暗くなりにくく、かといって甘むなり過ぎないグレーは、シンプルコーデにもガーリーコーデもなるワントーンコーデの王道。グレーのカラーで、大人らしいワントーンコーデを楽しんでみましょう。
温かみのあるホワイトのワントーンコーデの例です。ベージュとのトーンコーデでさらにワンポイントが効いています。
カラーコーデを考える時、たくさん色を使うと違和感があるのを避けるため、結局同色系で纏めてしまったり、ジャケットとスカートあるいはパンツのセットスーツやワンピースなどで考えなくてもいい制服的なファッションになってしまいがちです。
セットアップのスーツだと上下を別々にコーデしたり、着まわせるからと買うときは思っていても、結局スーツの上下で出掛けてしまったりします。
ワンカラーコーデは、こんな特徴があります。
・コーディネートは楽です。
・バッグや靴、ベルトなどの小物でアクセントを同じカラーにしがちになります。
・いつも同じような色しか身に付けなくなってしまいます。
ワンカラーコーデの場合、強調したい部分(例えばバストを大きくであったり、ウェストを細くなど)に同色の濃いトーンを持っていくなどしないと気になるラインが出てしまいます。
ワントーンカラーコーデは、カラーをたくさん使えます。
・カラーの使い方によっては、バランスが悪くなるので難しい。
・クローゼットは色が溢れていて、コーディネートに考える時間がかかる。
・派手な印象を持たれる。
こんな特徴があります。
ワントーンーコーデは、考えなくてはいけないし面倒という印象があります。ですが、同じ色ばかりでは味気ない気がします。初心者には、トーンを明るくしたものから始めると合わせやすく、コーデも楽です。色もいくつも使え、四季折々のカラーバリエーションも楽しめます。
ワンカラーコーデの場合と同様、気になるボディラインはトーンが同じだとメリハリがない場合もあります。アクセントにトーンの濃いものを持ってくることで上手にカバーできます。
パリジェンヌのように、上手に着回ししてクローゼットもすっきりさせるためにも、ワンカラーコーデから、ワントーンコーデへ腕を磨きたいものです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。今流行っているワントーンコーデという言葉に「ん?」という疑問を感じたのでトーンということについて改めて調べてみました。いかがでしたでしょう?
色彩って難しいように感じるけど、ちょと知ってるだけで普段の服選びの時に役立つことばっかり。
この知識は頭の隅においておいてワントーンコーデに挑戦してみたくださいね。
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