2016/02/29
Naoikuto
珊瑚は邪気をはらい成長や不老長寿を見守ると言われ、ネックレスなどに使われています。赤や白などカラーも豊富にあって年齢を問わず身に着けられますし、ターコイズとも相性がいいのでこれからの季節におすすめです。珊瑚のネックレスをご紹介しましょう。
[表示する]
珊瑚は、珊瑚虫という腔腸動物(クラゲやイソギンチャクなど)の仲間で、群れて硬い骨格を作って成長します。
宝石・パワーストーンになるのは、深海で育つ「宝石珊瑚」という種類で、珊瑚礁を作るのとは違う種類です。深海では成長に時間がかかるため硬く、水流が強いほど良い枝ぶりになるそうです。
珊瑚の発祥は地中海で、日本には仏教とともに伝わったようです。
明治時代になって赤珊瑚の漁が始まり、桃色珊瑚の発見もあって、珊瑚は日本の特産物になりました。
珊瑚は3月の誕生石で、邪気を払い成長や不老長寿を願う、健康運をアップするお守りとして大切にされてきました。日本でも産出されるので、なじみの深い宝石でもあります。
紅珊瑚・胡渡珊瑚・サルディともいいます。地中海沿岸の浅瀬で育つ小ぶりな珊瑚で、明るめで色むらがないのが特徴です。小さなビーズに加工されて多連のネックレスやブレスになります。
こちらは2種類のサイズの珠を編んだネックレスです。色合いが均一なので、花のような編み模様が美しく出ています。
色が濃く、「斑(フ)」と言われる白い筋があるのが特徴です。ネックレスなどの珠は、このフを避けて作ります。深みのある赤は「血赤珊瑚」「オックスブラッド」、中でも土佐産は「トサ」と呼ばれ、日本産珊瑚の代名詞になっています。
オックスブラッドの中でも価値が高い土佐産珊瑚のネックレスです。最大径10ミリの大珠は、かなりの希少品になります。
濃い朱色から淡い色まであり、「フ」が入ります。原木が大きく、粘りのある材質なので彫刻に向きます。桃色珊瑚は、現在では高知沖・奄美沖縄諸島でしか採れなくなっています。
ピンク色は「赤ボケ」、淡いピンク色のものは「本ボケ」とも呼ばれます。ボケの花の色からとも、珊瑚を買い付けに来たヨーロッパ人がピンク色を「色がボケている」と安く仕入れようとしたのが由来だとも言われます。
エンジェルスキン
貴重な色合いである淡いピンク、エンジェルスキン(本ボケ)のネックレスです。3月30日の誕生日石になっています。
フェニックス
エンジェルスキンよりピンクが濃い桃色珊瑚をフェニックス(まがいボケ・ボケまがい珊瑚)といいます。濃いめの微妙な色合いが美しいネックレスです。
スカッチ
白いフが入った桃色珊瑚をスカッチと言います。
グラデーションに並べ、その間に白珊瑚の小珠を配した可愛いネックレスです。
ピンク系の珊瑚の総称で、ピンク~白が混ざっているのが特徴になります。深海珊瑚(ミッド珊瑚)、ガーネ珊瑚、姫さんごなどがあります。
深海(ミッド)珊瑚
オレンジ系ピンクと白のマーブルが特徴で、ミッドウェー海域産が由来です。サイズグラデーションのネックレスは、襟元を華やかに見せてくれます。
ガーネ珊瑚
ピンクで色ムラが少ないのがガーネ(ガーネット)珊瑚の特徴です。こちらもサイズグラデーションのネックレスになっています。
姫(ミス)珊瑚
淡いピンク色から白までの色調で、南シナ海でとれます。小粒のグラデーション3本をねじったデザインが豪華なネックレスです。
薄桃~セピアが多く、純白や象牙色は珍重されます。
日本近海で採れる白珊瑚、南シナ海で採れる姫珊瑚の白、深海ガーネの白、東シナ海で採れる象牙色の「シナ海」と呼ばれる白珊瑚などがあります。8月22日の誕生日石です。
メロンカットの大珠の間に2ミリ珠をはさんだ、グラデーションも涼しげな白珊瑚のネックレスです。汗による艶落ちの防止加工済です。
青珊瑚もワシントン条約により保護されていますが、取引の方は可能なようです。もともと青い色をしています。
青珊瑚のプリンセスラインのネックレスと、重ね付けもできるペンダントネックレスです。青い色合いがシックです。
珊瑚礁を作る珊瑚で、浅い海で育つため軽く軟らかです。珊瑚礁を作る珊瑚で、採取は禁止されています。12月2日の誕生日石になっています。
黒珊瑚は、ジェット・パールとともにモーニングジュエリー(喪に服している時のアクセサリー)なので、ネックレスも日常では避けた方が無難かもしれません。
「キンヤギ」と呼ばれる天然のゴールド色もありますが、ほとんどの金珊瑚は、黒珊瑚を磨いたり脱色して作られます。(黒珊瑚は、金色の色素が濃すぎるて黒く見えるのだそうです。)
金珊瑚の枝を使ったネックレスです。自然のラインが美しい細い枝に合わせて、小さなビーズでシックに作られています。金珊瑚に限らず、枝珊瑚は7月26日の誕生日石です。
アフリカ珊瑚、アップル珊瑚とも言います。
多孔質でスポンジ状なので、ネックレスなど肌に直接触れるものは樹脂加工されます。
枯れ珊瑚ともいいます。風化して穴が開き色あせていく雰囲気を楽しむものです。軽くもなるので、大玉のネックレスも楽しめます。2月28日の誕生日石です。
1800年代半ば、スペイン人が金属製の道具を与えメキシコ人がナバホ族に銀細工の技法を伝授したと言われます。珊瑚もその頃に伝わったようです。
珊瑚とターコイズの鮮やかな配色のネックレスです。ペンダントトップは珊瑚とオパールのインレイ(はめ込み)デザインです。
小粒で不揃いなビーズが存在感アリの、珊瑚のネックレスです。シルバーの花とマンテルで、可愛らしさアップのデザインです。
血赤のネックレスが珊瑚の最高級品とされていますが、ピンク系や白など可愛い色や、枝の形を楽しむネックレスも揃っています。お守りとして、またこれからの季節のアクセントに、一つ選んでみませんか?
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
最近アクセス数の多い人気の記事
Copyright© 運営事務局