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綺麗に着物を着こなすコツは『補正』!実はとっても大事なんです。

大人の女性たるもの、しっとりと美しく着物を着こなしたい。そんな気持ちで着付け教室に通ったり、花火大会に浴衣で行こうと思っているあなた!着物を綺麗に着るためには『補正』が一番大事なんです!体型に合った補正の仕方、ご紹介します。

着物を綺麗に着こなしたい人に大切は『補正』とは

補正とは着物を着る前に、曲線である身体を直線で仕立てられた着物に合わせるためにタオルなどで直線を作っていくことです。

春は着物でもお出かけも快適な季節。夏になったら浴衣も着たいですよね。着物にも浴衣にも補正は必須です。面倒かもしれなけれど、きちんと補正をするとメリットがたくさん!

着物は洋服とは違い、直線裁ちで出来ています。ですから、体に凹凸があるままで着ると余分なシワや緩みができ、着くずれの原因となります。これらを防ぐためには、凹凸を補正で調整して体全体をなだらかな筒型に近づけるようにしなければいけません。また、補正は着物姿を美しく見せ着くずれなくするだけではなく、紐などが体に直接当たるのを防ぎ、苦しさを軽減する役割もあります。

出典:http://allabout.co.jp

洋服と違い、直線でできている着物をキレイに着るためには、凹凸のある身体の凹凸をなくして『寸胴』にすることが必要です。そうすることで着物のシワができる箇所も減り、着崩れを防ぐことができます。

補正ってどのタイミングでするの?

着物の着付けについてきちんと学んだことがない方は、補正のタイミングがいつかわからない方もいますよね。補正は肌襦袢を着た後に行います。着物の着付けの工程をご説明します。

まず肌襦袢を着ます。

着物と帯、小物類を用意しておきます。腰ひもや帯は手に取りやすいように畳んでおきましょう。準備ができたら足袋を履きます。肌襦袢と裾除け(またはワンピースタイプの肌襦袢)を付けます。

次が補正です

足袋、肌襦袢、裾除けを身に着けたら、いよいよ補正をします。補正が必要な個所については後程ご説明します。人によって補正が必要な個所も多少異なります。

長襦袢→着物を着ます。

補正ができたら、次に長襦袢を着ます。その次に着物を着て帯を締めます。補正はかなり早い段階で行う下準備なのですが、とっても重要です。

補正が特に必要なのは衿元・みぞおち・ヒップ・ウエストの4か所

着物がキレイに着付けられる体型するためにす必要な主な補正箇所は4か所です。
・衿元
・みぞおち
・ウエスト
・ヒップ

衿元・胸元の補正

タオルを三角に折って衿元と胸元にボリュームを出す補正の仕方。着物は鳩胸の方がキレイに決まるので、痩せ型で胸にボリュームのない方にオススメの方法です。タオルは、両端の片方を上からもう片方を下から三角に折ります。さらにまん中で斜めに折っています。タオルの端に紐をつけて背中で結べるようにしておくとズレにくくなり、毎回の補正が楽です。

ヒップの補正

ヒップのくぼみを埋めるように、タオルを正方形または台形にして当てます。着物にタオルの段差が響かないように、折り返しが中側になるように当てると良いです。

みぞおちの補正

すごく小さい面積ですが、ここを補正するのとしないのでは大違いです。補正をしないと着物がみぞおちの部分だけくぼんでシワになってしまいます。小さめのタオルを三角に折って、体型によって厚さ大きさを調整してください。上から衿元のタオルか、ウエストの補正をあてるとズレにくくなります。

ウエストの補正

体型によって巻くタオルの枚数を変えてください。タオル二枚を縦につないでおいたものを巻くとズレにくいです。みぞおちの補正の上から巻いてみぞおちの補正用のタオルを押さえます。ウエストにしっかりタオルを巻いておけば、着物を着るときに腰ひもをしっかりと締めても紐がおなかに食い込まず、痛くなりません。

補正の仕方

基礎的な補正の仕方はこちらの動画をご覧ください。補正は個々の体型に合わせて行うものなので、万人が絶対綺麗にできる補正方法というものはありません。

簡単便利な着物の補正グッズ

既製品の補正グッズがたくさん販売されています。着物を頻繁に着る方で、お手軽に補正をしたいという方は持っていてもいいでしょう。ただし、自分の体型に合わなければ意味がないので、試着したりして自分の身体に合うか試してみてください。

補正入り和装ブラ

着物の着姿は鳩胸の方が綺麗に決まります。でも鳩胸の日本人ってあまり多くないので、胸元にボリュームを出したい方向けに、補正が入った和装ブラというものがあります。反対にバストのボリュームがあって多少おさえたい方は補正がはいっていない和装ブラを着用しましょう。

汗取り付き和装ブラ

こちらは脇汗が気になるかたにおすすめの汗取り付きの和装ブラです。着物に汗ジミがついたら大変ですからね・・・。一部メッシュを使用していて、フロントホックなので、とっても便利!

ヒップパット

マジックテープで着脱ができ、サイド部分がゴムになっているヒップ用の補正具。パットをポケットに入れることでボリュームの調節ができます。ウエストやお尻にボリュームがなく、何枚もタオルを巻かなければならないのが面倒という方におすすめです。

着物の補正具を手作りしよう!

既製品の補正具もとってもお手軽で便利ですが、手作りが一番おすすめです。自分の身体に合わせた補正具を作っておけば、着物を着るたびにタオルを何枚も折って調節したりする必要がないので、わずらわしさから解放されます。おなかの補正具と胸の補正具の手作りの仕方をご紹介します。

おなかの補正用の補正具を手作りします。まず、フェイスタオルを二枚用意します。一枚は半分に折って、端を三角に折ります。もう一枚は縦半分に折ります。

三角に折ったタオルの三角の部分の上に、縦半分に折ったタオルを乗せます。どちらのタオルも折山(ワになっている方)を上にしてください。三角の部分がこの補正具のポイントです。

三角に折ったタオルの上半分を、縦長のタオルの上に折ってかぶせます。これで完成!(解説のために柄もののタオルを使用していますが、実際は無地の薄手のタオルを使用したほうが着物に響かないのでおすすめですよ)

なぜ三角に折ったかというと、女性のお尻は丸みを帯びていて、写真の青い線の部分がくぼんでいるからです。このくぼみにさきほどの三角を合わせて補正することで、余計な凹凸ができないのです。タオルは腰ひもやサージカルテープで固定してください。

胸の補正具も手作りすれば自分にピッタリのものが作れて綺麗に補正できます。タオルを自分の胸部の幅に合わせてカットします。

自分の体に合わせて切ったタオルに、紐などを付けて結ぶだけで手作りの胸の補正具の完成です。着古したタンクトップなどに縫い付けると着脱が簡単ですし、身体にもフィットします。紐がゆるんだり、結び目が痛くなったりしないので、タンクトップに縫い付ける方法がおすすめです。

自分に合った補正で綺麗に着物を着こなそう

いかがでしたか?自分に合った補正方法や補正グッズを見つけて、素敵な着物ライフを楽しんでください。これであなたも着物美人♡

自分に合った補正をして、快適で美しい着物姿に♡洋服を着るよりも手間がかかるかもしれませんが、着物の美しさは日本女性の特権です。是非着物美人を目指して♡

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