着物にも衣替えはある!?着物の季節にあった色や柄について大検証☆
2015/11/04
booseki
大人の女性のたしなみとして着物の柄に詳しくなりませんか。あの柄の呼び名はなんというのか、どんな意味があるのか。そして柄にまつわる歴史を知ると着物がさらに楽しくなります。季節にどの柄を合わせれば良いのかも勉強しておけば完璧!
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ジャパニーズ・トラディション
着物は日本の伝統的装いですが、特別な時しか着ることがないので外国人の方が着物に詳しかったりします。日本人としてそれは避けたい!ということでまずは着物の柄からお勉強。どんな呼び名があり、どんな意味が込められているのか把握しておきましょう。
文様とは、形、色、構成の全てを表すときにいいます。
紋様とは織地紋を、文様は染めたものををいいます。
模様とは図柄の構成を指し、柄は単一のモチーフのことをいいます。
吉祥文様(きっしょうもんよう)
縁起が良く、不老長寿を願う柄付けです。祝いの席に好まれます。
代表的なものでは、鶴・亀・鳳凰・龍・松竹梅・四君子(しくんし)・牡丹・宝尽くしなどがあります。
縁起がいいとされる動植物や物品などを描いた図柄を言い、特に中国文化圏を中心としたアジアで広く愛されるものが多い。(参照:瑞獣・瑞鳥)
多くは晴れ着や慶事の宴会などの調度品などにあしらわれ、普段使いの品物にもよく見られるが凶事には使われない。
国によって違いがあり、たとえば中国の代表的な吉祥文様の蝙蝠はヨーロッパでは不吉なイメージが強い。
着物の柄:幻の辻ヶ花
辻ヶ花(つじがはな)は室町時代から安土桃山時代にかけて現れた絞り染めと手描き染を主に用いた着物の柄です。複雑且つ高度な技術によって作られた独特の美しい柄の着物ですが、江戸時代初めには廃れてしまい現存遺品数が300点足らず。「幻の染物」と呼ばれています。
この染物は、縫い締め絞りを主体として、これに描絵、刺繍、摺箔などの加飾をほどこしたものであり、地はこの時代に特有な練貫地(生糸を経糸、練糸(精錬した絹糸)を緯糸に用いて織った地)が多く、製品の種別としては小袖および胴服が大部分を占めている。
江戸時代中期に糊で防染する友禅の技法が確立、普及していくと、図柄の自由度や手間数の多寡という両面で劣る辻ヶ花は、急速に廃れ消滅した。その技法が急速に失われてしまったこと、また、その名の由来に定説がないこと(詳細後述)なども辻ヶ花が「幻の染物」と称される所以である。
着物の柄:華文
華文(かもん)とは、花を丸くデザインして作られた柄です。特定の花というわけではなく、花のような柄のことを指します。着物に重厚感が出ることから礼装用の袋帯などに多く見られます。
花樹や草花などの一枝一株を円形にまとめた文様です。その起源は、仏前にささげる華鬘などにあるかと思われています。また、正倉院宝物中にその源流的な文様がみられます。形式は、円で囲んだ内に植物をおさめるものと、一枝一茎をたわめて輪状にするものとに大別されます。
有職文様(ゆうそくもんよう)
平安時代以来、公家の装束・調度などに用いられ、中国唐朝の文様を日本化したもので、格調ある伝統的な文様です。
代表的なものでは、 立涌(たてわく)・丸文(まるもん)・菱文(ひしもん)・花菱(はなびし)襷文(たすき文)・七宝(しっぽう)・唐草文(からくさもん)・
基本的な文様から、アレンジされたものまで様々です。
着物の柄はまだまだありますが、とりあえず代表的なものは押さえました。これで少しはJAPANESE TRADITIONを紹介できるかも。
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