和服LOVE❤現代風の可愛い帯の結び方を学んでお洒落に着こなそう♪
2015/11/21
永岡 真央
塩瀬の帯ほどお洒落心、遊び心をくすぐる帯はないでしょう。それほどに多彩で色柄にあふれ返っている帯なんです。だからどんな着物に合わせやすく、お洒落好きにはたまらない存在。「着物が好き」という皆さんに欲しくなる塩瀬の帯をご紹介します。
本染め塩瀬名古屋帯【椿・梅丸】
「塩瀬の帯」の塩瀬とは、生地の名前です。
帯になる前の生地で、染め帯の後染めと言えばたいていが塩瀬ではないでしょうか。
名古屋仕立てが多く、小紋や紬などの洒落物に合わせ、さりげない装いや個性的な装いなど自分らしいコーデを楽しめる帯です。
9月から翌年の5月いっぱいまでの3シーズン締められ、特に暑さを感じる5月と9月にはとても重宝します。
価格帯も数万円からありお手頃です。
フォーマル袋帯
金糸銀糸で綴られた、結婚式などのおめでたい席に使用する帯です。
格の高い柄を使い、普段着には使用できません。
準フォーマル袋帯
金糸銀糸が少なく、訪問着や振袖にも使用できます。
綴れ帯
手織りで縦糸1本1本に柄に合わせて糸をくぐらせ、のこぎり状になった爪でしっかりと押さえながら織りあげる帯です。柄の裏面に縦糸が出ないため両面使用できます。
柄によってはフォーマルにも使用することができます。
先染め(洒落帯)
先染めと後染めがあり、先染めは糸を染めて織ったものです。
紬や小紋などの普段着に使用します。
名古屋帯
着付けに便利なように手前がすでに半分に縫い合わせてある帯をいます。
どの帯もこのような形のものはフォーマルであっても名古屋帯と言います。
塩瀬の帯に一番多いかもしれません。
「あさが来た」のドラマで使用されている可愛い帯も塩瀬の帯のようです。
落ち着いた柄やモダンな柄、レトロな柄からありとあらゆる柄があります。
それが塩瀬の帯の人気の秘密でしょう。
特選京友禅塩瀬九寸帯「乱菊」
小紋に締めて羽織を着てお出かけしたくなる帯ですね。
なかなか自分では締めませんが、大好きです。
水色、ピンク、緑に辛子色のレトロな小紋にレトロな羽織で合わせて、足元は同様の花柄の畳表の草履で首に黒いショールを巻いて、とことんレトロでまとめたい気分です。
塩瀬名古屋帯「紅牡丹大輪」
大胆な柄に視線が引き付けられますね。
澄み切った紺藍に朱色の大輪の牡丹。
同じ紺藍の着物や白っぽい着物で大輪をさらに引き立てたくなります。
赤の小紋でアンティークにまとめても素敵ですね。
塩瀬名古屋帯 おとぎ話シリーズ「シンデレラ」
遊び心が満載なのにとても合わせやすい塩瀬の帯です。
紬にはあまりお薦めしませんが柄の目立たない白大島あたりはいいですね。
無地でも大胆な色柄の着物でも合わせられる万能選手ですね。
本染め塩瀬九寸名古屋帯「菊文様」
上品で洗礼された柄ですが格が低いため結婚式の席などの一級フォーマルにはに使えません。
しかし、披露宴やちょっとしたお祝いの席などの準フォーマルの席なら締められる帯です。
素敵すぎて困ります。
でも、これが塩瀬の帯の怖いところです。
帯が独り歩きしすぎて合わせる着物が見つからない。
黒や紫の着物で小物を朱色か赤で揃えて・・・、いや、赤い大胆な小紋に黒い半襟、小物を紫か辛子色で・・・、いやいや、白い着物で薄紫の小物で・・・。
やはりこれは準フォーマルに使うべきでしょうね。
菊柄加賀友禅染め帯
お茶席に付けたくなるような色合いの帯ですが、お茶席には織りの帯が定石で花柄はタブー。
しっとりとした大人の女性の帯で、この中では一番好きな塩瀬の帯です。
菊の花が本当に美しく、洗練された塩瀬の帯ですね。
着る人の品格を引き上げてくれそう。
帯を主役に無地の着物で最大限生かしたい帯です。
これを締めて歌舞伎なんか見に行ったらよりリッチな気分になりそうです。
塩瀬名古屋帯「菊尽くし」
小粋でしっとりした女性を思わせる帯です。
加賀友禅の付け下げや小紋で品よく、同じ雰囲気のコムサの着物でお洒落に。
無地の着物に派手な刺繍半襟で合わせれば小粋な感じに。
ダークな着物にモダンな柄物半襟で姉御っぽくしてみたり、薄いピンクや黄色の刺繍半襟で女性らしいや柔らかさを漂わせたり、その日の気分で楽しめます。
可愛い越後小千谷紬に麦わらハットの塩瀬の帯。春に着たくなるコーデです。
こんな楽しい帯を作るのは塩瀬の帯のなせる業ですね。
襟元はあえてすっきりと白で、帯締め帯揚げも淡い色でまとめて塩瀬の帯を引き立てて。
塩瀬帯 白地 丸まった猫柄
塩瀬の帯らしくお洒落でスタイリッシュです。無地の着物で帯を演出。
見ているだけでも楽しめるのが塩瀬の帯です。
大胆だったり、茶目っ気があったり、エレガントだったり、古典だったり、枠にとらわれない自由な発想が何といっても魅力的。
そして時に困らせることも魅力の一つ。
己の力量を上げ、いつしかどんな塩瀬の帯もドーンと来い!となれるよう、そのために日々精進です。
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