【着物選びのコツ】入学・入園式の着物でお悩みの方はこれで安心!!

桜の季節といえば入学・入園式ですね。お子さんの成長を祝う上でもぜひ着物で参列して下さい。そこで多くの方が悩むのが、入学・入園式ではどんな着物を着たらいいのか、だと思います。不安なく着物を着ていただけるよう、私からみなさんにコツをお教えします。そのコツは・・・。

入園式・入学式の着物って?

入園式に着る着物って何を着たらいいんだろう、と悩む方もいるんではないでしょうか。
着物にもいろんな種類がありますから、その場に合った着物でなくてはいけません。
そして帯も同様、着物に見合った格式でなければなりません。
と、四角四面に申し上げると難しそうですが、要点さえつかめば簡単です。
一番の要点は、誰が主役なのかをわきまえることです。
入園式の着物を選ぶ上で一番大事なのは、お子さんが主役でお母さんは脇役だということ。
それを踏まえて着物を選びましょう。

入園式・入学式にタブーな着物

喪服

言わずと知れた、喪服です。
着物の中の第一級礼装で、一番格の高い着物です。
お葬式の時以外に着ることができない着物ですが、それは故人に対して最大限の礼を尽くす心の表れなのです。
家紋が5か所付いており、家紋の数は格の高さを表す一つです。

黒留袖

結婚式の席で必ず見たことがある着物だと思います。
子供の結婚式、天皇陛下、皇后陛下の御前に出る時のみ着ることができる、第二級礼装です。
祝いの席での第一級礼装になります。
喪服同様、初めから家紋が5か所付いています。

色留袖

こちらも結婚式ではおなじみですね。
兄弟の結婚式と皇室の方々の御前のみに着ることができる着物で、祝いの席の第二級礼装になります。
家紋が5か所付いているものと3か所のものがあります。

格の高い訪問着

名前の通り、目上の方に敬意を表して訪問する際に着る着物です。
一番着られるのは結婚式でしょう。
親戚や既婚の友人、会社関係の奥様などは訪問着です。

通常の訪問着に家紋は入りませんが、お仕立てされたもので1か所、又は3か所、家紋を入れて色留袖風にしたものは格が高くなりすぎるので入園、入学式には着られません。
家紋が入っていない訪問着でも、金糸銀糸の刺繍や箔も格が入っているもの、おめでたい柄のものも格が高くなってしまうので避けましょう。

振袖

振袖は未婚女性の第一礼装です。
今は既婚者でも、友人の披露宴やパーティーに着られますが、既婚、既婚の是非に関わらず入園式・入学式には着るこはできない着物です。

小紋

小紋が全てこんな派手なものではありませんのでご安心を(^-^)
清楚で落ち着いた着物ものもたくさんあります。
ただ、こちらも普段着ですので入園式・入学式に着ることはできません。

紬は普段着です。
今は洒落着としてとてもおしゃれに着こなしていますが、ジーンズと同じでどんなにお洒落に着こなしても入園式や入学式に紬を着ることができません。
着られる紬は訪問着と付け下げになります。

入園式・入学式にタブーな帯

格の高過ぎる帯

写真のように、錦糸銀糸の刺繍や、格が高い柄合いの帯は入園式などの場にはそぐいません。
結婚式につけるタイプの帯はやめておいた方が良いと思ってください。
洋服で言えば、結婚式に出席するときのドレスを着るようなものです。

洒落物の帯

このように遊びが過ぎる名古屋帯もタブーです。
全くの洒落物は普段着や遊び着にしか使えません。
お洒落で素敵なのですが、小さいながらも入園式や入学式はれっきとした節目の式です。
見合った帯を締めましょう。

紬帯

いくら柄が良くても紬は普段着ですので入園式や入学式にはそぐいません。
合わせられるとしても色無地か江戸小紋になり、全体的に格が下がってしまいます。
控えめなフォーマルの帯を選びましょう。

半幅帯

半幅帯は略式の帯で、全くの普段着用の帯です。
普段使いの中でも最も低い家着向きです。
もちろんおしゃれな柄の帯もあるのでお出かけに締めることに問題はありません。
しかし半幅帯もいくら金糸銀糸を使っていてもお太鼓が結べない時点でアウトです。
入学式、入園式の着物には締めることができませんので頭から消しましょう。

入園式・入学式にタブーな小物たち

帯締め・帯揚げ

写真のような帯締め帯揚げは黒留袖、色留袖の着物専用です。
喪服の帯締め同様、絶対に選んではいけないものです。
帯締めも帯同様、格が高すぎるものは入園式や入学式にはそぐいません。
金糸銀糸の少ないものにしましょう。
丸組、平組どちらとも使えます。
帯揚げは、そのほとんどが隠れてしまうので普通のフォーマルで問題ありません。

柄足袋

今、可愛くておしゃれな柄足袋がたくさん出ています。
しかしながら、いくら控えめな柄といってもやはり洒落物、遊び用です。
入園式・入学式とちゃんとした式ですので足袋は白いものを選びましょう。

入園式・入学にOKな着物って?

格の低い訪問着

格が高い低いってどうやって見分けるの?と思うでしょうが、簡単です。
豪華なものは基本的に格が高いので避けましょう。
結婚式で花嫁より目立たない装いが当たり前なのと同じで、入園式・入学式はお子さんが主役です。
控えめな着物を選ぶことが基本です。
くれぐれもお母さんは、入園式の主役のお子さんの「引率者」であることを忘れないでください。

こちらの訪問着は少しばかり格の高い訪問着ですが、金銀の装飾もなく控えめな色柄ですのでOKです。
入園式・入学式の訪問着はこれくらいで抑えておくと良いでしょう。
加賀友禅の着物は基本的に金銀の装飾が少ないので帯一つで幅広く着こなせますよ。

付け下げ

画面に向かって左から右に流れるように絵付けされているのが訪問着で、上前、後ろ、袖に絵付けされているのが付け下げで、訪問着よりも格下の着物になります。
色無地、江戸小紋に次いで入学・入園式におススメの着物です。

紬の訪問着と紬の付け下げ

紬はどんなに高価でも礼装には数えられません。
パーティーや芝居見物といった社交場で着られることが多い着物ですが、格が低いため入園式・入学式に着ることができます。
ただし、普通の紬は普段着ですので着ることはできません。

色無地

色無地とは、織柄があるなしに関係なく、1色のみで塗り染められた着物です。
写真のように洒落着としても着られますし、お茶席やパーティー、家紋を入れて結婚式にも着られる重宝な着物です。
帯を洒落帯から少しフォーマルなものに替え、半襟を洒落物から清楚なものに付け替えれば入園式・入学式におススメの着物です。

一口アドバイス

一般的に家紋には2種類あります。
染め抜きの白い「抜き紋」と糸で縫った「縫い紋」です。染め抜きの方が格が高く、縫い紋の方が格下になります。
滅多にフォーマルには着ない方は、着物と同色での縫い紋をおすすめします。
万が一、家紋が分からないという方は、女紋とされる「丸に姫蔦」か「丸なし姫蔦」で刺繍しておくと良いでしょう。

江戸小紋

遠目では一見無地のように見えますが、同じパターンの柄の集合体で、数多くの柄があります。
もともとは武家の着物の柄で昔は格の高い着物でしたが、江戸時代半ばくらいになるとお洒落着として町人たちにも普及しました。
家紋を入れて色無地としても着ることができるのでこちらも幅広く着られる着物です。
色無地同様、入園式・入学式にはおすすめの着物です。

江戸小紋のほんの一例です。
月毎の柄や、亀、大根、唐傘の柄など、その数の多さにはびっくりしますが、柄の楽しさも他の着物にはないもので調べてみると楽しいと思いますよ。

入園式・入学にOKな帯って?

織袋帯

基本、フォーマルの帯は織の帯になります。
準フォーマルの中でも、柄が小さ目で金糸銀糸、箔の極力少ない帯を選びましょう。
フォーマルというと金や銀、箔のイメージがありますが、それを避けるように選べばおのずと絞られるので分かりやすいと思います。
着物と着る場に応じてフォーマルなら2本は持っていると使い分けができて楽ですし、入園式や入学式に帯で悩むことがなくなります。

友禅袋帯

友禅は金糸銀糸、箔などを使っているものがほとんどないので悩まず安心して入学・入園式に締められる帯です。
ただし、あまり遊びが強い帯は避けましょう。

名古屋帯

織名古屋帯

織の名古屋帯です。
このように金糸銀糸が極力少ないものがいいです。
帯で着物の印象は変わってきます。
お子さんが主役だということを踏まえ、お母さんは控えめな帯を選びましょう。

友禅名古屋帯

名古屋帯に友禅が多くあります。
遊びの強い帯もたくさんありますが、着物にと場に合ったフォーマルな帯を選びましょう。
この帯はとても融通のきく帯で、入園式、入学式、準フォーマルから洒落物まで幅広く対応してくれます。
こんな帯を1本持っていると助かりますよ。

これで安心、入園式へ

あくまで子供が主役!

この方は良くわかっている方とお見受けします。
着物は付け下げ、帯もきらびやかなものを避け、しかりと脇役に徹しています。

入園式・入学式に合う着物たちのタブーとOKを紹介してきましたがいかがでしたでしょう。
以上のことを踏まえて着物選びをしていただけたら大丈夫。
それでも不安という方は、色無地が一番安心できると思います。
柄がなくてさみしいという方は、控えめな羽織をお召ください。
ちなみに羽織は屋内でも着ていていいものですので脱ぐ必要はありません。

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