2016/05/19
dmegumi
バレエダンサーは普段レッスン中にレオタードに短い上着であるボレロを着用することがあります。普通ボレロはバレエスタジオでは保温とカーディガンの役割。でも本格的なバレエの舞台でのボレロは華やかそのもの。ここではボレロの役割や美しさをご紹介していきたいと思います。
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本格的なプロとしてバレエの舞台に立つまで、バレリーナやバレリーノ達は厳しい日々のレッスンが欠かせません。その体を柔軟に保つのが保温性の高いボレロです。
ボレロを着こなし、ひたすらレッスン。いよいよバレエの本場の舞台前にはコスチュームを付け、皆でリハーサルを丹念に繰り返します。
このバレエ衣装はベルベット製のボレロをふんだんに使用した豪華なものとなっています。全身を黒のトーンでまとめているのが品良く、美しい踊りを連想させますね。
女性のバレエダンサーはボレロをあまり着用せずに肩を出す衣装を身に付け舞台に立ちますが、パフォーマンスのテーマによってはボレロを身に付けます。民族衣装的色合いが濃い舞台では女性のボレロ姿が鑑賞できるでしょう。
単なる黒のレオタードの上に短いジャケットのようにボレロを羽織ります。踊るために裾が邪魔にならないよう、胸の中央でリボン風に結ぶのもバレエにおけるファッションですね。
この二つはレース編みのシースルーボレロ。ベリーダンスによく使われるそうですが、バレエのボレロとしても美しいですね。
バレエレッスンにボレロを着用し、このように長袖のコスチュームでひたすら体の強靭さやバランス、鏡に自分の姿を移しつつ指先まで優雅に踊るダンサーに敬服します。
バレエレッスンでのウオームアップに、長袖のカシュクール(前あきを防ぐために様々な丈の布を胸元で合わせるスタイル)をボレロとして使っています。
ビゼーの歌劇『カルメン』のバレエ化。これらの衣装や無駄のない美しいポーズも、レオタードにボレロを着用してレッスンした賜物ですね。
モナコのバレエ学校を首席で卒業し、国際的活躍を続ける上野水香さんの華麗なる舞。この背筋や脚の形の美しさが全体のポーズに繋がります。ボレロも似合いそうな、やはりカルメン風ファッションです。
スペイン風の洗練されたボレロをベースにデザインされた男性のバレエコスチューム。その魅力はどこから由来しているのでしょう。
ボレロ(スペインの民俗舞踏曲)の踊り子が着用していた上着が元になっているため「ボレロ」と呼ばれる。 スペインの闘牛士が着ている上着は典型的なボレロである。通常、ワンピースやキャミソール、ビスチェなどの上に重ね着する。(中略)服飾学的には、ボレロは「ショートジャケット」(着丈がウエストライン以上の短いジャケット)の一種として分類されるが、日本の学校制服のボレロには丈が長いものが多く、ジャンパースカートの上に重ね着される。
やはりスペインの踊り子が起源だったようですね。ラテン系の華やかさと明るさが衣装に反映されているのがバレエのボレロのようです。
スペインの民族衣装では、女性のトーンは様々ではありますが、画家ゴヤに見られるように、黒をベーシックカラーとしたドラマチックな色合いが深味を出しています。この情熱的なコーディネートがスペインを舞台としたバレエのボレロの起源ともなっているようです。
やはりスペインの男性の民族衣装の特徴としてボレロが基調となっているようです。このデザインを華やかにバレエに取り入れているのが、バレエのボレロの起源のように思われますね。
まるで白鳥のように一本足で立ち、見事な体のバランス、人体の究極の美で別世界に誘うバレエ。女性は肩を出し、花開いたようなチュチュを着用しますが、男性はボレロファッションが多いかと思います。
こちらはアメリカン・バレエシアターによる『白鳥の湖』公演。バレエダンサー達は人間の肉体の究極的美というものを観客に披露する芸術家ばかりです。バレリーノにボレロが多いようですね。
ビゼー作曲の『カルメン』はジプシー女性の情熱をバレエの舞台に再現したものです。スペインアンダルシア地方の衣装も取り入れているため、花開いたようなボレロを男女ともに着用している点が見所でしょうか。
ウクライナ共和国国立バレエ団、キエフバレエ団が2009年香港初公演の際に披露した『白鳥の湖』です。やはり男性のバレエダンサーが着用しているボレロが舞台の白さを引き締めていますね。
よく見かける黒のシャツにデニムジーンス。ここに短めのジャケットの代わりにボレロというコーディネートも、バレエ以外の応用があります。
グレーのたっぷりとしたスカーフをボレロ風に着こなすアイデアも優れもの。コートのシックなブラウンにブラックのジーンスは合わせやすいコーディネートです。パレリーナやバレリーノの衣装係は現代ファッションからヒントを得ているようですね。
いかにも女の子らしい小さな花柄をメインとしたワンピースに、自然の香りが芳しいカラーで編み込んだカーディガンがボレロ風です。バレエの衣装係はこのようなコーディネートからもヒントを得ているようです。
このコーディネートは結婚式に出席する際のものですが、ファーで象ったボレロ風の純白な上着が女性の清楚さとバレエのような斬新さを見る人に印象付けていますね。
ボレロを応用したこんなシックな黒のレースを、タイトなスカートに合わせると、意外と華やかさと女性らしさが匂い立つものですね。
赤いタイトなミニドレスに、丈の短いボレロ風ジャケット。これだけでバレエのボレロ風エッセンスを取り入れた大人女性のおしゃれが完成します。
いかがでしょうか?バレエのボレロといっても馴染みがない人が多いと思いますが、ボレロはこの画像のようにニットで編み込んだ物もあり、ちょっとおしゃれなレース柄のワンピースにピッタリですね。ボレロをもっと普段着のおしゃれに活用してみましょう ♪
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