【ニューバランス】徹底解説ニューバランスのスニーカー、1600編

1906年、ニューバランス社は偏平足などを治す矯正靴の製造メーカーとしてボストンで誕生しました。履いた人に新しい（new）、バランス（balance）感覚を、という意味を持ちます。

矯正靴の製造で培った解剖学、整形外科や運動生理学と多岐にわたるノウハウを持つニューバランス社は、60年代になるとカスタムメイドのランニングシューズの製造を始めます。

1972年、現在の取締役会長であるジェームス・S・デービスが、まだ生産規模の小さかったニューバランス社を買い取ると、自ら走ることによって開発した理想のランニングシューズのコンセプトを確立します。

70年代後半からはその理想のランニングシューズを発表し、ランナーからの絶大な支持を獲得したニューバランス社。伝統と最新テクノロジーを併せ持つシューズづくりを行っています。

ニューバランスのシューズは、故スティーブン･ジョブス氏も愛用していたことで知られます。ファッションアイテムとしても人気のアイテムです。
色々な種類が出ていますが、1600という数字はどういう意味があるのでしょうか。

ニューバランスのシューズのベロ部分の数字はモデル名です。
400番台～1000番台まであり、それぞれ系統が分かれます。
1600番は1994〜生産され、 90年代を代表する名作といわれます。

ニューバランスの1600はインソールにABZORBと呼ばれる、衝撃吸収と反発弾性を備えたクッション素材をはじめて搭載したモデルです。

ニューバランス1600以外のモデル名を紹介しますと、
400番台はランニングシューズが中心でシルエットは細め。500番台はトレイルランニング系であり、丸めのシルエット。
ロードランニング系の900番台のシルエットは細め。
1600番と同系列のフラッグシップモデルである1000番台はニューバランス社のハイテクノロジーを結集させたモデルです。

ABZORB内蔵でマイルドな履き心地に、存在感のあるニューバランス1600。
1994年に登場したM1600には女性向けに、伝統的なタータン柄をあしらったTartan Packなどのモデルもあります。

ニューバランス1600は1989年リリースの、名作といわれる1500モデルの後継として1994年に発売されました。衝撃吸収性に反発弾性をもたせた機能素材であるABZORBをソールユニットに初めて搭載し、履き心地を向上させたモデルです。

ニューバランス1600は1500番の後継ですが、人気の996などのクラシカルデザインから、パーツごと最適な素材を次々と採用しハイテク寄りのデザインに変化しています。シャープな佇まいは、ファッショニスタからの支持も集めています。

ニューバランス1600は、様々なセレクトショップやブランド等との別注モデルを出していることでも知られています。その点からも、ファッション的に盛り上がる理由となっているのでしょう。

2013年の春夏コレクションから、 ニューバランス1600 x eYe COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN モデルです。

アイ　コムデギャルソン　ジュンヤワタナベは、これまでにも今回の1600だけでなく、ニューバランス社とのコラボアイテムを数々発表しています。

ニューバランス1600コラボモデルは、アッパー部分をスウェードとヌバックに、カラーリングは落ち着いたオフホワイトで大人カジュアル感を出しています。

こちらは、アーバンリサーチとニューバランス1600のコラボ、BARBERモデルです。
理髪店の世界共通マークとして採用の赤、青、白のサインボールからヒントを得ています。
アッパーにはメッシュと、ウルヴァリン社製の、ブーツにも用いる上質なピッグスキンスウェードを組み合わせています。
インソールにチェック柄を採用し、個性的な仕上がりになっています。

ちなみにニューバランス1600の、1600という数字の部分はモデル名だということは既に書きましたが、アルファベットの部分はというと次の通りです。

Mはアメリカかイギリスで製造されたニューバランス正規ライン、UKはイギリスで企画製造のモデル、CMは中国や東南アジアで製造の、Mの廉価版か復刻版です。
CM1600というと廉価版か復刻版ということになります。数字の後のCGは色の表示です。

その他、ニューバランス日本企画のJモデルや安価版モデルであるCL、
メンズのランニングモデルMR、女性のWR、キッズジョギングのKJ、
メンズウォーキングMW、女性のWWなどがあります。

1600の元となっている1500にも注目ですね。
以上、ニューバランス1600のご紹介でした。
是非、コーディネートの参考になさってください。