2018/05/22
naonao
帆布(はんぷ)は、体操マット・跳び箱などに使われている、とにかく丈夫な生地のことです。その帆布(はんぷ)を使ってハンドメイドで作られたリュックが、今ひそかに人気となっています。そこで、意外と知らない帆布の基本情報と、リュックの人気ブランドをご紹介します。
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読み方は、「はんぷ」です。
辞書には「ほぬの」とも載っていますが、それだと船の帆の布の意味になってしまいます。
生地としての意味の場合は、「はんぷ」が正しい読み方となります。
野球のベース・コンバースのシューズなど、帆布が使われているのはとにかく丈夫なものばかりです。
船の帆も、強い風に吹かれても滅多に破れることはありませんので、その丈夫さがよく分かります。
そんな丈夫な布は、リュックに使うのにも適しています。
重い物を入れても、耐久性があるので、何年間も破れたりすることなく使い続けられます。
それでは、どうして 帆布 はそんなに丈夫なのか、見ていきましょう。
帆布は、糸をより合わせながら、平織りという丈夫な織り方で作られた布のことを言います。
帆布と言うと、最近ではポリエステルなどの化学繊維で織られた生地(=ポリエステルキャンバス)などもありますが、通常、綿100%で織られた生地のことを言います。
化学繊維を使っていないので、静電気が起きにくく、通気性が良いのは何となく想像が付きますが、実は防水性にも優れています。
濡れるには濡れるのですが、密度が高いため、中まで水が浸透しにくくなっているのです。
最近では、海外製の安い帆布も流通しており、それらは糸をよ(拠)っていないことが多いので、帆布の長所が劣っているものもあります。
帆布は使い込むことで、柔らかく馴染むようになり、変化する風合いを楽しむことができます。
良い製品を選んで、帆布リュックを育てていくのも、ツウですね。
「一澤信三郎帆布」は、1905年創業の歴史ある帆布を使ったカバン屋です。
今から十数年前にお家騒動で裁判沙汰となったことでも話題になってしまいましたが、確かな商品づくりに定評があります。
リュックも数多く販売されています。
とても人気のあるメーカーですが、店舗は京都の東山の1店舗のみです。
長らくオンライン注文は受けていませんでしたが、要望が多かったのか、2016年6月から、HP上で購入できるようになりました。
オンライン注文を受けていなかったのには、理由があります。
同じように見える商品でも、ハンドメイドのため、一つ一つに、風合い・手触り・フィット感があり、実際に手で触れてみてから選んでほしいとの思いがあるそうです。
そのような理由をよく理解したうえで、商品に触れたいですね。
サイズ 幅(上 20cm/ 下 29cm)× 高さ34cm ×マチ12cm
値段 ¥17,000 (税抜)
「倉敷帆布」は、国内産の帆布のうち、シェア7割を誇る 岡山県 倉敷市 にある「バイストン」という会社が展開するブランドです。
最近では、安価な輸入 帆布の流通が盛んになり、高品質ですが値段の高い国産の帆布は押され気味でした。
そのような状況の中で、倉敷で生まれた織物文化を未来に継承していきたい、という思いでモノづくりに取り組んでいる会社です。
「倉敷帆布」同様、バイストンが展開する「6SHiKi(ロクシキ)」というブランドの「Earthリュック」が人気です。
サイズ 幅23cm × 高さ46cm(閉めた時) × マチ13cm
値段 ¥24,840(税込)
外側と内側に1つずつポケットがあり、背面ファスナーまで備えられており、オシャレなだけではなく機能面でも使いやすいリュックになっています。
「犬印」は、1953年創業の歴史ある帆布カバンの工房です。
浅草に工房があり、店舗は、浅草・合羽橋・お茶の水の3か所にあります。
犬印では、帆布の生地にもこだわっており、工業用の帆布で有名な、滋賀県 高島産の帆布を使っています。
独特のゴリっとした風合いがその特徴で、使い込むほどに馴染んで変化していきます。
犬印の6号帆布には、超撥水加工が施されています。
「超撥水」の名の通り、水を垂らすと弾いて、水が球のようになるほどです。
「松野屋」は、1945年に東京 馬喰町(ばくろちょう)で創業しました。
元々は、荒物(あらもの)屋さんで、帆布カバン作りの修業を積んだ3代目ご主人がカバン作りを始めました。
荒物(あらもの)とは、ほうき・ちりとり・はたき等の最近では見かけなくなってしまった昔ながらの日用品のことです。
日本のモノづくりのレベルの高さは世界的に注目されています。
この荒物も、丈夫で使いやすく安価ということで、ヨーロッパなどでも評価され、最近、再び注目を浴びています。
「松野屋」店主の松野さんは、京都の「一澤帆布」で修業した経験を持ち、リュックなどの、帆布カバンがとても人気があります。
お洒落なデザインでありつつ、背面ファスナーやポケットなどがあり使いやすい点も好評です。
コナランは、メーカーではなく、日本製の良質なバッグを販売している会社です。
帆布リュックの取り扱い数が多いので、お気に入りのリュックが見つかりそうです。
価格帯も1万円~2万円台のものがメインで買い求めやすくなっています。
いかがでしたか?
中々奥が深い、帆布についてご紹介しました。
これを機にお気に入りの帆布リュックを手に入れて、何年・何十年と育ててみるのはいかがでしょうか。
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