振袖の帯揚げの結びを方アレンジ!可愛い変わり結びをご紹介します
2016/10/21
sakuramimi
振袖は、未婚女性の第一礼装。ですから結婚式や成人式など、着る機会があったらどんどん振袖を着てください。数ある振袖の中で、紫を好まれる方が多くいらっしゃいます。どんな紫色のどんな振袖が自分に似合うのか、その重要な鍵をご紹介します。振袖も合わせてご紹介いたします。
源氏物語 ~紫の上~
古来、紫色は格調高く、気品があり、天皇、東宮以外で着用する衣の中で一番格の高い色とされていました。
洋服の感覚とはちょっと違い、位を極めた人でなければ着られない色だったんです。
平安時代であれば、親王や大臣クラスです。
女性の場合はそこまでの制約はありませんでしたが、やはり気品と品格を兼ね備えた女性や高貴な女性が愛用していたようです。
源氏物語の紫の上や、特に明石の上のイメージが強いのもそのせいかもしれません。(個人的に)
平安時代、十二単を主に着ていたのは仕える女房達で、位の高い姫君や奥方、后などは簡単な服装だったんです。
因みに、「もぬけの殻」とは、十二単からするりと身だけ抜け出しても着物の形が崩れないことから着ています。
昔は、意に沿わない男性からはそうして逃げたんでしょう。
現代では、昔のような色の囚われはなく、個人の自由な好みで振袖の色を選べるようになっています。
自分らしく着こなせる紫の振袖にどんなものがあるのか、ここからはタイプ別にご紹介していきます。
濃い紫色にワインカラーの大輪のバラとオレンジ色の小さめのバラが個性的に品良く引き立っている振袖です。
ウエストから膝に欠けて柄がないものはスラリとスタイルがよく見え、身長の低い人にもおススメです。
このように中央に柄がない振袖は、インパクトのある帯がとても良く映えます。
帯締めがグリーンでもいいかな、とも思いますがコーディネイトもとてもいいです。
紫の地に大輪の黄色の牡丹が豪華な振袖です。
色の濃淡がはっきりしていて遠目からも見栄えばします。
強いて言うなら、もう少し帯と帯揚げにアクセントが欲しいですね。
白地に紫をメインとしたゴージャスな振袖です。
白、黒、紫、ゴールドで全体を統一して、かえってそれがいっそう素敵です。
古典柄だとありがちになりやすいコーデもMODE系ならオシャレになるケースが多いです。
品の良い紫の地に大胆かつ可愛らしさも醸し出している振袖です。
強いて言うなら襟をゴールドの柄か赤い襟にし、重ね襟をもう少しメリハリのある色にしてほしかったと思います。
黒に近いダークな紫にレトロにも映る個性的な振袖です。
全体をシックにまとめ、とても素敵な着こなしです。
ローラさんがモデルの紫の振袖です。
ワインレッドの地に大輪で繊細な牡丹の花びらが印象的な豪華で品のいい振袖ですね。
大変大きな柄ですが、反対側にはほとんど柄がないためとてもすっきりしています。
にこるんがモデルの紫と黄色を基調とした振袖です。
身長が167cmもあるので上前の白い大輪が欠けることなく出ていますが、身長の低い方だとせっかくの柄が欠けてしまい、大柄なだけに余計背が低く、少し太めに見えてしまいがちになります。
紫の地に橘の柄や桜に牡丹に七宝柄とおめでたい柄の振袖です。
縦の黒ラインが着姿をスッキリと見せてくれます。
ストライプ柄の草履もピッタリ合っています。
華やかさを出すなら、鮮やかな黄色の帯締めにした方がいいですね。
紫、白、黒を基調にしたシックで和モダンな振袖です。
帯もとても合っています。
重ね襟の紫と辛子色は地味になりすぎのように感じられます。
着物にグリーン、帯にピンク系が入っているので重ね襟をこの2色に替えたら華やかさが少しはプラスされていいと思います。
黒をベースに紫と水色がとても映える振袖です。
大正ロマンを感じさせる1枚で、いっそ帯の色も着物の水色と同じ色の方がメリハリが出ていいと思います。
紫をベースに、扇や菊、桜など全体にまんべんなく柄が入った振袖です。
こちらも大正ロマンさを感じるコーデになっていて、全体にバランスのよいコーデネイトです。
帯の柄の大きさ、色の配分も申し分ありません。
紫を基調としたレトロの系の古典柄が可愛い振袖です。
白地に花柄の帯を合わせやすいのですが、メリハリなる切り返しのある帯のおかげで着物の柄が一層引き立っています。
黒のベースに紫色の大輪のバラが引き立つ、シックでありながら華やかでエレガントな振袖です。
MODE系に着こなしていますが、柄自体が可愛いので白やピンク系の帯に替えたらとても可愛くなります。
ピンクに近い紫に、白い羽根にバラの花があしらわれたキュートな振袖です。
色彩が少ないためシックに見えますが小物で表情が変わる振袖です。
襟元のレースも可愛いですが意外と襟元が映えなくなります。
個人的には襟や重ね襟で差し色を加えて華やかにしたいですね。
薄紫とピンクを基調にした柄がとても可愛い振袖です。
ガーリーな花々と裾の白が可憐で可愛らしい柄付けですが、上に進むにはっきりとした濃い色が甘くなりすぎず、ピンクの帯を引き立てメリハリもしっかりできています。
紫色から上に向かって黒で引き締め効果のあるグラデーションがいいです。
濃い色地に、可愛らしいバラのブーケと色とりどりの小花に蝶がとても引き立ち、一見古典風にも見えますがとってもガーリーな振袖です。
上品な淡い水色の地に紫を基調にした柄でシックで上品な振袖です。
帯や帯揚げで違い過ぎない色使いがおしゃれです。
可愛く着こなしたい場合は少し淡いピンクの帯にするといいです。
上半身の紫の地が中央から下の上品なピンク色をいっそう引き立てている振袖です。
様々な菊の花が色の境目を飾り、あるようで意外と少ない柄付けです。
コムサを思わせるような柄付けで、一見平凡そうに見えそうですが他者とは違う個性を醸し出しています。
強いて言えば、帯もコムサ調の物でまとめたらもっと良かったと思います。
スッキリとした白地に紫を基調とした色の配分の良い振袖です。
金糸の入った柄の込みあった帯では在り来たりになってしまうので、柄のスッキリしたコムサ調の紫の帯の方が双方映えるでしょう。
上品な紫の地に淡いオレンジを基調とした柄がふんだんに描かれた、何十年経ってもいられる振袖です。
古典柄の良いところは、時代に左右されない、着る人への思いが詰まった柄付けでしょう。
地紋に紗綾形(さやがた)は一番格の高い織りです。
紫の地が埋め尽くされるほど花々で覆われた華やかな振袖です。
牡丹、菊、桜、梅、七宝、流水など、様々な模様と色があり、とてもゴージャスです。
帯をベージックな物にしたらいっそう引き立つでしょう。
黒と紫の地に、雅な大輪の乱菊と桜がゴージャスに描かれた振袖です。
織り紋にも乱菊で銀糸を使用しているのでいっそう華やかで豪華です。
強いて言うなら襟と重ね襟にもう一工夫欲しいですね。
本来の紫の振袖はこうありたいと思う振袖です。
上品で美しい紫の地に、松、竹、梅、牡丹、桜、菊、藤、桔梗、紅葉、七宝など、吉祥柄を盛り込んだとてもおめでたい振袖です。
どこ着ていくにも胸を張って着られる振袖です。
上品な紫色の地に、鶴、波、牡丹、松の吉祥柄を大胆に描いた振袖です。
先程の振袖のような華やかさは少ないですが、その分、落ち着いた上品さがあります。
矢絣柄の帯で切り返しを付けたところもいいですね。
分かりずらいでしょうが、紺と紫に近いピンクの大きな市松模様の地に、扇、牡丹、菊、桜、椿、竹、折り鶴をあしらった大胆な柄付けの振袖です。
一見レトロ調にも見えますが、襟元と、黒地に大きな椿の花がそう見せているのでしょう。
ご覧頂いたように紫の振袖と言っても様々なタイプがあります。
画像で「素敵だな!」と思っても、それが似合うかどうかは実際に合わせてみないと分かりません。
自分好みだったとしても、似合わないことが往々にしてあります。
それは、振袖自体が似合っていないケースもありますが、帯や小物が貴女に似合っていないケースも多くあるんです。
画像は、振袖をコーディネイトするのは勿論のこと、モデルともコーディネイトします。
つまり、貴女に合わせたコーディネイトではないということです。
帯、帯締め、帯揚げ、重ね襟でいくらでも貴女らしく、貴女に似合うコーディネイトに生まれ変わります。
画像で見るだけではなく、必ず着てみることをおススメします。
実際に鏡の前で合わせてみると、イメージとの違いが想像以上にありますから。
後悔をしない振袖選びは、多少大変でも自ら動かなくてはなりません。
自分に似合う振袖選びで一番大切なものは何か。
それは実際に着て鏡の前に立つことです。
呉服屋やレンタルショップでは遠慮せず、どんどん試着させてもらいましょう。
振袖のことが分からなくても、自分に似合うかは分かります。
①まずは好みの振袖を選び着せてもらいましょう。
②帯や小物がイメージと違ったり、好みでないなら遠慮なく店員に言いましょう。
頭の中の自分の好みではなく、鏡に映った自分の姿から判断しましょう。
④小物の差し色に納得がいくまで妥協してはいけません。
少しの濃淡でも仕上がりは想像以上に違います。
⑤鏡の中の自分が納得いくまでこれを繰り返しましょう。
お店選びも重要なポイントです。
下手くそなコーデをする店と上手なコーデをする店があるので、サイトやお店のコーディネイトを見て上手いかダサいか判断できるようになっておいた方がいいです。
さすれば必ずや「これ!」と思える紫の振袖コーデと出会えます。
ローラさんも洋服の時とは全く印象が違いますね。
振袖を着たローラさんは恥じらいがあって、清楚にみえます。
不思議なことに、私生活でおしりをポリポリしている人も、胡坐をかいて食事をしているような女性でも、着物を着た途端、周囲は女性らしい品のある人ととらえるようです。
雨の日、ホテルからタクシーに乗り込もうとした時、振袖を着ていた私にだけホテルのボーイが傘を差しだしてくれたり、友人である新婦の母に「わざわざ着物で来てくれてありがとう」と交通費をさしだされたり、周囲の男性も何くれとなく手を差し伸ばしてくれました。
まさに着物マジック。
そして私がカメラマンだった時、結婚式の写真を撮る時は必ず新婦の友人で着物を着ている人を手前に出して洋服の人には目もくれませんでした。
そして、もう一つのマジックは、どんなに高い洋服も着物の前では安っぽく見えてしまうことです。
色んな面でプラスになって、しかもお得付きとなれば、ぜひとも皆さんにも着物を着てほしいと願っています。
独身のうちは着れる機会があったらぜひとも来てください。
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