2016/12/23
花より団子
帯揚げは着物のどの部分かご存知ですか?着物と帯の間に挟まっていて、帯の上にちょこっと出ている部分の事です。とても地味な小物だけど、実は振袖にあわせていろんなアレンジができるんです。振袖に合わせた帯揚げのアレンジとコーディネートをご紹介します。
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地味だけど、実は意外と結び方にコツがいる基本結びの結び方をご説明します。基本結びは小紋などの普段の着物はもちろん、振袖などの礼装にももちろんOKなオールマイティな結び方です。
中心を背中の帯枕にかけ、脇から前へ回した帯揚げを左右片方ずつ広げます。下からきれいに三つ折りにして、左が上になるように重ねます。
上に重ねた左の帯揚げを下から上に通してひと結びします。結び目を立てておくと結び目が緩みません。三つ折りにした帯揚げを崩さずに、上側が平らになるように結び目を整えてください。
下側に垂れている帯揚げを自分から見て右に折って4の字をを作り、その上からもう一方を重ねて空間を作ります。折り目が崩れないように注意してください。
重ねた方の帯揚げを4の字の間の空間の下からくぐらせます。左右に優しく引いて、ひと結びします。強く引っ張ると結び目がキツくなり、美しくありません。
左手の人差し指を帯揚げの輪に入れ丸を描くように回しながら、きれいなたわら型になるように締めます。余った先端は帯揚げの中に入れます。結び目を帯の間に入れ、左右も帯揚げが帯にかからないように脇まで入れこんだら完成です。
基本の帯揚げの結び方(動画)
帯揚げの基本結びは写真で見ると簡単そうですが、実は意外とコツがいるんです。動画で復習してみてください。こちらの動画は目線カメラなので、左右がわかりやすいです。
帯揚げと言えば絞りものものを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実は種類は様々にあります。こちらは何ともレトロかわいいちりめんの帯揚げです。
初心者には、絞りの帯揚げがおすすめです。ボリュームが出やすく、シワが付きにくいためきれいに仕上がります。
帯揚げは基本の結び方はありますが、振袖などを着る際には華やかに変わり結びをするのが楽しいですね。振袖に合う帯揚げのさまざまなアレンジをご紹介します。
黒地の振袖に金色の帯、紫の帯揚げと帯締めでクールなコーディネート。帯揚げは普通なら隠す端の部分をわざと出して、花びらのように見立てて華やかにしています。
黒地に赤と金の柄が描かれたゴージャスな振袖に、赤の帯揚げと帯締めでカッコいいコーディネートにしています。帯締めを斜めに小さく結んでバランスをとっています。
伝統的な色柄の振袖と帯だと無難になりがちでつまらない…。そういう時は帯揚げや帯締めでエッジをきかせたアレンジをしてみましょう。同じ振袖でもまったく違うコーディネートになりますよ。
赤い振袖に白い帯の伝統的なコーディネート。無難なコーディネートがイヤなら、帯揚げは鮮やかなブルーでバラ結び、帯締めはパープルで少し遊び心をプラスしてみましょう。
ピンクの帯揚げでお花を作り、黄緑色の帯締めで葉っぱをつくる上級な帯揚げアレンジです。かなりボリューミーなアレンジなので、振袖と帯はシンプルにするのが正解ですね。
赤い振袖に金色の帯の伝統的なコーディネートを、赤と黒の帯揚げの二色使いで更に豪華に仕上げています。帯締めはすこし色のトーンを控えめにするとバランスがよくなります。
洋服だと色がありすぎるとコーディネートがバラバラになってしまいますが、着物だと柄×柄やカラフルな色でも全然浮かないんですよ。洋服ではできないコーディネートを楽しんでみましょう。
ブルーの鮮やかな振袖に、黒地にカラフルなお花の帯、オレンジの帯揚げと帯締めで決めた華やかなコーディネートです。帯揚げは通常より波を多くして抑揚をつけた結び方にしています。
桜色の華やかな振り袖に、黄色の帯揚げと緑の帯締めで明るく若々しいイメージにしています。帯揚げは、左端でお花をつくって可愛らしい結び方になっています。
淡い水色の振袖に白い帯、帯締めと帯揚げは赤系で引き締めています。帯揚げはふたつ牡丹のように、帯締めは波のようにアレンジして華やかさをプラスしていますね。帯締めと帯揚げのアレンジが引き立つコーディネートです。
ポップ好きなら絶対ハマるビビッドなピンクの振袖に、パステルカラーの帯揚げの二色使いでリボン結びにしています。キュートなコーディネートで目立つこと間違いなしです。
アレンジ初心者でも超簡単なバラ結びの結び方をご説明します。振袖のデザインに合わせて、バラを二つにしたり、花びらを増やしたりとアレンジは無限です。
結び方①
絞りの帯揚げを右脇から、左脇に真一文字に渡して左脇で帯の中に入れ込みます。帯の上線を隠すように、なるべく平行にするとキレイです。
結び方②
右側の帯揚げを左脇に入れ込んだら、今度は反対の左側の帯揚げを右側に渡していきます。右から左に渡した帯揚げと、だいたい同じくらいの高さになるようにしましょう。
結び方③
左割から右脇へ渡した上前側の帯揚げを流れに逆らって巻きつけます。帯揚げの先を底から見せるように留めて、底の部分を振袖と帯の間に挟みます。
結び方④
さきほど作ったお花部分を振袖と帯の間に挟んで固定したら、バラ結びの完成です。ねじったり花びらを工夫して、どんどんアレンジを加えてみましょう。
せっかくの振袖には帯揚げ、帯締めまで抜かりなくとことんこだわってアレンジしてください。振袖は未婚のうちしか着られません。同じ振袖でも、帯揚げや帯締めなどの小物類を変えたり、結び方にアレンジを加えるだけででだいぶ印象が変わりますよ。
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